食品安全情報blog過去記事

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その他

  • トランス脂肪禁止?

A Ban on Trans Fat?
by Keng Lam | December 12, 2013
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food-safety/article/ban-trans-fat
2013年11月初めにFDAが食品への部分水素添加油(PHOs)の添加を規制する計画であることを発表した。PHOは、電子レンジポップコーンやコーヒークリーム、冷凍ピザのような加工食品に使われ、トランス脂肪の主要摂取源である。トランス脂肪は心疾患のリスクを有意に増加させる。FDAは決定前にパブリックコメントを募集している。最終的にFDAがPHOをGRASでないと分類すれば、食品製造業者がこれを自由に使うことはできなくなる。
ニュースメディアがこのFDAの動きを「トランス脂肪禁止」と伝えているが、正確ではない。一つは肉や乳製品には天然に少量トランス脂肪が含まれる。二つ目はもしFDAがPHOをGRASでないと決定しても、食品事業者が添加することを認可申請して認められれば使用できる。
私はFDAが我々の食べるものを規制しようとしている、という批判を目にしたことがある。しかしFDA食品添加物を規制するために作られたという歴史がある。さらにFDAアメリカ人が安全でない製品を食べることを予防しようとしているだけである。我々はFDAのこの任務を、これから及び将来の食品がより健康的なものになるためにしっかりした科学的根拠を使うことを支持すべきである。

  • チーズは健康に悪いのか?

Is Cheese Bad for Your Health?
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/lists/is-cheese-bad-for-your-health/slideid_1277
アメリカ人のチーズ消費量が記録を更新した−2011年のチーズ生産量は106億ポンドだった。チーズにはカルシウムなどの長所がある。しかし食べ方によってはせっかくの長所よりカロリー・脂肪・塩が多いという短所が上回ってしまう。ほとんどの人の食事に少量のチーズは適する。以下に知っておくべきことを述べる。
1.カルシウムやタンパク質など
2.虫歯予防?
3.減量に役立つ?
4.がんとの関連
5.チーズと心臓
6.チーズの達人になろう
7.脂肪とカロリーをカット
8.風味の強いものを
9.健康的な種類のものを選ぶ
10.カルシウムの多いもの
11.ナトリウムに注意
12.クリームチーズは脂肪の少ないものを

  • 科学者が主要都市の食糧安全保証と自給率を示す

Scientists map food security and self-provision of major cities
12 December 2013
http://news.ku.dk/all_news/2013/2013.12/scientists-map-food-security-and-self-provision-of-major-cities/
豊かな首都の世界食糧市場への依存率は大きく異なる。キャンベラは主要食品の多くを国内で生産するが東京は輸入に頼っている。コペンハーゲンは国内で生産するのは半分以下である。Global Food Securityに発表された研究。
オーストラリアと日本は過去40年で人口が大幅に増えたが、自給率はキャンベラでは150から90%に、東京では41%から27%になった。地元での供給能力が低下したことは世界市場への依存度を高めたということで、例えば日本は2005年に外国の60万ヘクタールの農地から小麦を輸入した。

Research: Raw Milk Illnesses Higher Than Outbreaks
http://www.foodproductdesign.com/news/2013/12/research-raw-milk-illnesses-higher-than-outbreaks.aspx
Raw Milk Consumption among Patients with Non–Outbreak related Enteric Infections, Minnesota, USA, 2001–2010
http://ja.scribd.com/doc/190934212/Raw-Dairy-MDH-study
未殺菌ミルクの宣伝者は感染症リスクについては無視する
http://www.organicpastures.com/
(オーガニックと未殺菌は親和性が高いのか?加熱すると何かできるからだと思ったら細菌は友達という主張だった。ヒトのDNAの多くは細菌由来の配列だからだって。)

ScienceInsider
FDA Moves to Reduce Antibiotics in Livestock
12 December 2013
http://news.sciencemag.org/health/2013/12/fda-moves-reduce-antibiotics-livestock
抗生物質耐性微生物の問題拡大の原因はいろいろあるが、しばしば農業が指摘される。米国で使用される抗生物質の70%以上が家畜の成長促進用である。昨日FDAは農場での抗生物質の使用方法変更を発表した。
米国微生物学会はこの動きを賞賛し、包括的抗生物質耐性対策への大きな一歩と呼んでいる。一方批判者は大きな抜け穴があって十分な対策とは言えないという。