食品安全情報blog過去記事

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砂糖、肥満そして炭酸飲料–専門家の反応

SMC
Sugar, obesity and fizzy drinks – experts respond
February 13th, 2014.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2014/02/13/sugar-obesity-and-fizzy-drinks-experts-respond/
砂糖は「毒」か?炭酸飲料に課税すべき?砂糖の危険性は過剰宣伝されている?
オークランド大学で来週開催されるシンポジウムで砂糖と肥満と砂糖入りソフトドリンクの役割、そしてそれについてどう対応すべきかが取り上げられる。SMCは以下の専門家のコメントを集めた。
AUT大学上級講師で栄養士でスポーツ栄養士のCaryn Zinn博士
単に砂糖入り飲料を排除しただけで大きな違いにはならないだろう。ただ砂糖入り飲料は栄養があるわけではない。砂糖が特に評判が悪いが介入による公衆衛生の効果はデータがあるわけではない。公衆衛生のためには、過去50年に起こったことの反対の、もっとたくさんの変化が必要である。
オタゴ大学医学部Tony Merriman生化学准教授
砂糖入り飲料の肥満への寄与については根拠があるがヒトでの介入研究データは少ない。根拠は乏しいが公衆衛生対策は正当化できるだろう
オークランド大学集団健康Boyd Swinburn教授
エネルギー摂取量が多いことが肥満の原因であるという根拠は強くなっている。多くの人が砂糖の生化学から話を始めるが、それでは全体の展望を失う。必要なのは集団レベルでの解決法の研究である。
AUT大学健康環境科学部Elaine Rush栄養教授
砂糖が悪いのではなく砂糖の摂りすぎが悪いのである。毒かどうかは量が決める。
砂糖を飲料に加える必要はなく水がベストである

Public Health researchers call for fizzy tax
February 14th, 2014.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2014/02/14/public-health-researchers-call-for-fizzy-tax/
New Zealand Medical Journalに発表された論文で炭酸飲料に20%の課税をすることの影響を解析している。それで年に67人の命を救い4000万ドルの収益になるとしている。
(どうして日本のようにゼロカロリーを謳った製品が出回らないのかが不思議。)