- 大気汚染で毎年700万人が死亡しているというWHOの推定への専門家の反応
SMC
expert reaction to WHO estimate that 7 million deaths annually are linked to air pollution
March 25, 2014
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-who-estimate-that-7-million-deaths-annually-are-linked-to-air-pollution/
King’s College London大気の質と環境研究グループMartin Williams教授
これは重要な研究で、死亡の多くは東南アジアや西太平洋であるが英国を含む欧州でも大気汚染は重要な健康問題である
Birmingham大学環境呼吸医学Jon Ayres教授
このWHOのレビューは深刻に受け止めるべきである。現時点ではこの推定は正確でしっかりしたものである。自動車排気ガスのような屋外大気汚染の暴露による影響から屋内でのバイオマス燃料を燃やすことによる影響を推定できるかどうかについては議論があるが、大気汚染が大きな病気の原因であり減らす努力が必要であることに変わりはない。
- 欧州における有機農業のオーバーホールは研究を活発にするかもしれない
ScienceInsider
Organic Farming Overhaul in Europe May Boost Research
26 March 2014
http://news.sciencemag.org/europe/2014/03/organic-farming-overhaul-europe-may-boost-research
欧州委員会が有機農業部門の規制改革を提案した。委員会は病害虫の管理技術や非有機農業との共存などの研究を推進するという。欧州農業コミッショナーのDacian Cioloşが昨日の計画発表で述べたところによるとEUの有機製品市場は過去10年で4倍になったがEU圏の有機農場は同期間に2倍にしかなっていない。
現在オーガニック農場では家畜に5%の慣行飼料を与えることが認められているがこれを100%オーガニックに厳しくすることなどが提案されている。しかし農業圧力団体のCopa-Cogecaは規則を厳しくすると有機農業の成長が阻害されると警告する。
- 誤解を招くマウス実験は医療資源の無駄遣い
Natureニュース
Misleading mouse studies waste medical resources
Erika Check Hayden
26 March 2014
http://www.nature.com/news/misleading-mouse-studies-waste-medical-resources-1.14938
100以上の失敗した医薬品の後ろ向き調査は、多くのものは臨床試験をすべきではなかったことを示す
医学の研究者の間では「何だって治療できる、マウスでは」というジョークがある。しかしそれは必ずしも真ではないかもしれない。期待できそうに見えた実験的医薬品の失敗は、より良い動物実験で回避できた可能性がある。
再現性のない前臨床試験結果は膨大な医療資源の無駄遣いになる。
(以下のコメントのこと)
Natureコメント
前臨床研究:マウス実験を役にたつものに
Preclinical research: Make mouse studies work
Steve Perrin
26 March 2014
http://www.nature.com/news/preclinical-research-make-mouse-studies-work-1.14913
動物モデルの特性に関する投資を増やすことが前臨床試験のヒト影響予測能力を高める
動物実験で安全で効果があるという研究があっても80%以上はヒトで失敗している。動物モデルがヒトの病態を予想できないと批判されるが、実際はデザインが適切ではないことがある。
- 本 昆虫の調理法:持続可能な地球のための食品
The Insect Cookbook: Food for a Sustainable Planet
Arnold van Huis, Henk van Gurp, and Marcel Dicke
March, 2014
Cloth, 216 pages, Color Photos: 126, ISBN: 978-0-231-16684-3
http://cup.columbia.edu/book/978-0-231-16684-3/the-insect-cookbook
レシピが載ってるらしい
(イナゴの残留農薬基準とかつくらないといけないんだろうか・・凍結乾燥品を使うとあるが)
- 検査した肉製品の半分に間違った動物のDNAが含まれることを評議会が発見
The guardian
Half of meat product samples contained DNA of wrong animals, council finds
Tuesday 18 March 2014
http://www.theguardian.com/world/2014/mar/18/half-meat-products-contained-dna-wrong-animals-council-survey
Leicester地方当局の昨年の調査で、肉の半分に表示されていない動物種が含まれていた。West Yorkshire, North Yorkshire および West Sussexでも同様の結果だった。
牛挽肉には牛・チキン・ラムが含まれラム挽肉にはラムとウシとチキンとターキーが含まれていた。105検体のうち表示規制に従っていないのが50検体でそのうち47検体は表示されていない動物種が含まれるためであった。意図的混入の事例もあるが器具を適切に洗っていないことが原因である場合もある。18検体については表示されていない種のほうが主成分で60-100%の間だった。1検体はDNAが検出されず、高度に加工されていた。
Leicester City Council
2013 Meat Products Testing Programme
http://www.leicester.gov.uk/your-council-services/ep/environmental-health-licensing/food-safety/
(100%違う肉でも気がつかないものなのだろうか???)
- GSKはalli製品の改ざんを報告し消費者に警告
GSK Reports alli® Product Tampering, Alerts Consumers to Unknown Product in alli® Packages
http://www.myalli.com/weight-loss-news-press-room/march-25-2014/
薬局で販売されているalliに偽物が報告されている。箱は本物のように見えるがボトルの中にいろいろな色や形の別の錠剤やカプセルが入っているものがこれまで7つの州で見つかっている
- 子どもへのエネルギードリンク販売禁止の要請
Call to ban sale of energy drinks to kids
March 27, 2014
http://news.ninemsn.com.au/national/2014/03/27/14/09/call-to-ban-sale-of-energy-drinks-to-kids
NSW女性協会とオーストラリア医師会が政府への18才未満へのエネルギードリンク販売禁止要請を支持する
- デトックスの神話:あなたの身体を信頼しジュースに無駄金を使うのをやめよう
Metro
The detox myth: Trust your body and stop wasting money on juices
Vicki-Marie Cossar
Monday 24 Mar 2014
http://metro.co.uk/2014/03/24/the-detox-myth-trust-your-body-and-stop-wasting-money-on-juices-4675501/
英国栄養士会は、野菜ジュースや錠剤や何かの食品を避けることのようなデトックス法は、乱れた食生活への罪悪感を減らすかもしれないが科学的根拠はない、という。
デトックスはナンセンス、と英国栄養士会の広報担当Rick Millerは言う。
(割と長めの詳細な記事なんだけれど、一番インパクトがあったのは写真。栄養士会の広報担当、で想像する人物像と違っていてマッチョだった・・。)
- 「緑の革命」の科学者Norman Borlaugの像が国会議事堂に
Statue of Norman Borlaug, scientist credited with 'Green Revolution,' unveiled at US Capitol
March 25, 2014/
http://www.foxnews.com/us/2014/03/25/statue-norman-borlaug-scientist-credited-with-green-revolution-unveiled-at-us/
100回目の誕生日にあたる火曜日に議員らが発表した。Borlaugは2009年に死亡している。
Borlaugは病気に強い高収量の小麦を作ったことで10億人を飢餓から救い1970年にノーベル賞を受賞し、自由勲章、Congressional Gold Medalを受賞している。
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