Dietary reference values: EFSA proposes adequate intakes of iodine
7 May 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/140507.htm?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_content=hl&utm_campaign=20140507
EFSAは子供・成人・妊婦・授乳中の女性のためのヨウ素の適切な摂取量を提案する。ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成要素でヒトの必須栄養素である。ヨウ素の最も豊富な摂取源は海産物と乳製品、そしてヨウ素添加塩である。十分に摂取しないと、特に妊婦と乳児では甲状腺機能を害し、発達の全段階で障害が生じる。この最新の科学的意見は食事摂取基準値に関するEFSAの継続中の作業の一部である。
- ヨウ素の食事摂取基準値に関する科学的意見
Scientific Opinion on Dietary Reference Values for iodine
EFSA Journal 2014;12(5):3660 [57 pp.]. 07 May 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3660.htm
欧州委員会の要請に従い、食品・栄養・アレルギーに関する科学パネル(NDA)は適正摂取量(AI)としてヨウ素の食事摂取基準値(DRVs)を導出した。ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に欠くことができない。これらのホルモンを通し、ヨウ素はエネルギー生成代謝と多くの生理的プロセスで重要な役割を持つ。ヨウ素欠乏はある集団での甲状腺腫と甲状腺機能低下頻度の増加に関係している。ヨウ素のAIは、尿のヨウ素濃度が約100 µg/Lを超える付近で甲状腺腫の有病率が最も低いことを示す欧州の学齢の子供達での大規模疫学研究に基づいている。この研究から、100 µg/L以上の尿のヨウ素濃度が学齢の子供達に十分なヨウ素摂取を示す閾値として認められている。他の年齢集団には同様の適したデータがないので、この値が成人・乳児・幼児にも適用されている。尿の量と92 %のヨウ素の吸収効率を考慮して、成人には150 µg/日のAIが提案された。7–11か月の乳児と子供にはAIは70 µg/日から 130 µg/日の範囲である。妊婦には、母親の甲状腺ホルモンの生産増加による追加の必要性と胎児・胎盤・羊水によるヨウ素摂取を考慮して200 µg/日のAIが提案された。授乳女性のAI 200 µg/日の提案は、妊娠以前に十分なヨウ素が貯蔵されていることを考慮しており、授乳女性用のヨウ素のAIの導出には母乳に分泌されるヨウ素が完全に埋め合わされるという考えが正当ではないと考えている。