食品安全情報blog過去記事

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過塩素酸検査は消費者に健康リスクはないことを確認

Perchlorate testing determines no health risk to consumers
May 23, 2014
http://news.gc.ca/web/article-en.do?nid=850989
CFIAは定期検査の一環として、生鮮果物野菜、乳製品、乳児用ミルクの過塩素酸塩を検査し、全て安全に摂取できることを報告した。
CFIAはカナダの小売店から集めた433の生産果物野菜、89の乳製品(ミルク、チーズ、ヨーグルト)、89の乳児用ミルクを含む611検体を調べた。
2010-2011研究では生産果物野菜の65%、乳製品の87%、乳児用ミルクの63%は2-540ppbの非常に低い濃度の過塩素酸を含むことを見いだした。最大平均濃度はキュウリだった。しかしこの調査で得られた平均過塩素酸濃度のキュウリだと、ごく僅かな影響に関連する用量に達するためには成人は毎日キュウリを46本食べる必要がある。
調査の結果はヘルスカナダはレビューし、安全上の懸念はなく、製品の回収等はない。
過塩素酸は天然および肥料を含む工業由来の副産物として環境中に存在する。水に溶けやすいので植物に蓄積し、水や餌を介して動物にも移行する
調査の詳細は以下
2010-2011 Perchlorate in Fresh Fruits and Vegetables, Dairy Products and Infant Formulae
http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/chemical-residues/perchlorate/eng/1400161465324/1400161466746
キュウリの平均値は48.6 ppb、トマト44.9、チーズ5、ヨーグルト4.9、豆乳ベースの乳児用ミルク16.7ppb
(最近あまり環境団体が過塩素酸塩を騒がないのは飽きたのかな・・これも日本のほうが濃度高いのに(あるいは高いから)飛び火しなかった。)