食品安全情報blog過去記事

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「スーパーママ」は鬱のリスクがある

Behind the headlines
'Super-mums' at risk of depression
Thursday June 12 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/06June/Pages/Super-mums-at-risk-of-depression.aspx
Mail Onlineが「スーパーママは鬱になる可能性が高いと研究者が言う」と報道した。米国の研究で完璧な親であろうとすることと母親の鬱のリスクに関連があることがわかった。研究者らは「母親の信念の硬直性」(RMDS)と呼ぶものを評価するための26項目の質問票を開発した。このスコアが高い女性は母親としての役割やその責任について極めて堅い信念を持つ。例えば「私は子どものためなら何でもすべき」「私の赤ちゃんについてネガティブな感情があるとしたら私が悪い」といった意見に強く合意する。しかしこの種の信念は赤ちゃんを育てることの厄介な現実とは合致しない。研究者らはRMDSスコアの高い女性は産後鬱になりやすい傾向を見いだした。この研究は小規模なものであるがありそうなことである。母親であることは常に楽しくあるべきであると思う母親は現実に直面して鬱になる可能性は高いかもしれない。赤ちゃんをもつことは確かに楽しいことであるが決して簡単なことではない。新米両親は、全てを自分たちだけでしなければならないと信じるのではなく、いつでも他の人に助けを求めていいと感じることが重要である。

RMDSの質問項目
1) 自分の子どものことは全部自分でしなければならない.
2) 自分の用事で赤ちゃんを誰かに預けることに罪悪感を感じる
3) 子育ての困難は自分で解決しなければならない.
4) 親になるということは倫理的に悪いことは全てしてはならないということ
5) 母乳を与えるかどうかが赤ちゃんに影響する
6) ハッピーで健康な赤ちゃんを育てられると思う.*
7) 他人に良い親だと思ってもらうことは重要
8) 子育てについての心配を他の人に知られるのはイヤ
9) 他のお母さんたちは私より簡単に子育てしている
10)他のお母さんの方が赤ちゃんをあやすのが上手
11) 母であることが楽しくないと感じることには罪悪感がある
12) 母であることはポジティブでなければならない
13) 私はきっと母になれる.*
14)赤ちゃんについてネガティブな考えを抱くときは私が間違っている
15)親として、私はいつでも柔軟に対応しなければならない
16) 赤ちゃんに寛容でないと罪悪感を感じる.
17) 親としてちゃんとやっていれば赤ちゃんは困ったことにならない.
18)赤ちゃんが難しい時でもいらいらしてはいけない
19) 赤ちゃんと一緒の時はいつも相手をしなければならない
20) 赤ちゃんを宥められないのはダメな親
21) 赤ちゃんが間違った行動をしたら親が悪いと思われる
22) 赤ちゃんの寝付きが悪いのは母親失格の兆候.
23) 赤ちゃんより自分の要求を優先させると罪悪感を感じる
24)赤ちゃんは簡単に病気になる.
25) 赤ちゃんに不快な思いや経験をさせてはならない
26) 親になるということは赤ちゃんの心配をするということB
 *はReverse coded items
(国際比較をしてみたい)