食品安全情報blog過去記事

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正確なゲノム検査で消費者に力を与える

Empowering Consumers through Accurate Genomic Tests
June 26, 2014 by FDA Voice
By: Jeffrey Shuren, M.D., J.D.
http://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2014/06/empowering-consumers-through-accurate-genomic-tests/
我々はほぼ全ての病気に遺伝要因が関与することと、多くの消費者が自分の遺伝子について知りたいと熱望していることを認識している。唾液や頬の拭き取りサンプルを企業に送るだけで将来の病気になる遺伝的リスク情報を得られる。FDAは人々が遺伝情報を知りたいという興味は理解するし支持する−遺伝情報が正確である限り。つまり結果が正確で消費者が理解できるように記述されているならば。FDAは病気についての遺伝子検査をレビューした。
誰かに対して現在がんではないのにあなたは将来がんになるリスクが高いと言う、あるいは糖尿病になるリスクが高いのに低いというのは消費者にとって役にたたない。一部の遺伝子検査は疑問がある。健康への影響が不明で結果をどう解釈すればいいのかわからない遺伝子検査や、遺伝子がリスクのほんの一部でしかないようなものの検査が行われている。
23andMeとの5年にわたる検討で、最も問題だったのは正確性を示す必要性であった。結果的に23andMeは遺伝子検査の販売を止めた。
2010年に政府説明責任局が23andMeを含む4つの企業に2つの遺伝子検体を送り15のよくある病気のリスクについての結果を受け取ったが結果はばらばらだった。ある事例では実際の病態と逆の予想がなされた。FDAは23andMeのような商売が消費者の役にたつとは思わない。先祖を知る、近親者を捜す、コリアンダーが好きかどうかを知る、ということは面白いかもしれないががんやアルツハイマーは深刻な問題である。正確な情報があって初めて消費者は適切な対応ができる。