食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

メチル水銀の暴露に伴う健康リスクとの関連でのシーフード(魚介類)摂取の健康利益に関する科学的意見

Scientific Opinion on health benefits of seafood (fish and shellfish) consumption in relation to health risks associated with exposure to methylmercury
EFSA Journal 2014;12(7):3761 [80 pp.]. 14 July 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3761.htm
妊娠中に一週間に約1-2回、最大3-4回のシーフードの摂取は、全く摂取しない場合と比べると、子供の神経発達の機能的アウトカムが良いことに関連していると結論した。その量は成人の冠動脈心疾患の死亡率リスク低下にも関係し、欧州の多くの国での現在の推奨摂取量と一致している。より多く摂取することによる神経発達アウトカムや冠動脈心疾患の死亡率のリスクへのメリットはないだろう。
(日本のデータも含めて包括的に評価している。全く食べないあるいは少ししか食べない人にとって魚を食べることにはメリットがあるが、現状の日本人程度食べていればそれ以上増やしてもあまりメリットはなく汚染物質によるデメリットが増えるかも、ということ。アメリカ人にはもっと食べた方が良い、欧州にはまあそんなもんでいいんじゃないの、日本人にはこれ以上食べて絶滅させる気か!という感じ。)