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うまみをつけることが「早くお腹いっぱいになるのに役立つかも」

Behind the headlines
Umami flavouring 'may help you feel fuller faster'
Wednesday July 23 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/07July/Pages/Umami-flavouring-may-help-you-feel-fuller-faster.aspx
Mail Onlineが「いつもお腹がすいている?人生にうまみがもっと必要:ソースや肉の「5番目の味」が満足感に役立つことがわかった」と報道した。
うまみは大雑把に「心地よいおいしさ」と訳せる日本語であり、5番目の味とされる。他の味は甘味、酸味、苦味、塩味である。醤油や魚介類などのうまみの多いものを食べたときの感覚はグルタミン酸に由来する。グルタミン酸アミノ酸で、そのナトリウム塩が風味増強剤グルタミン酸ナトリウム(MSG)である。
この研究では研究者らはもう一つの化合物イノシン-5'-一リン酸(IMP)が MSGと相乗的に働いて満足感を増すのではないかと考えた。27人にランチ前45分に4種のニンジンスープ(ただのニンジンスープ、MSGとIMPを加えたもの、タンパク質と炭水化物を与えたもの、タンパク質・炭水化物・MSG・IMPを加えたもの)のどれかを与えた。その後ランチを食べる量や気分や食欲への影響を調べた。その結果MSGとIMPはすぐに食欲を刺激したがランチを食べる量は減った。このことはトマトやキノコなどの健康的でうまみの多い朝食を食べるとその後の食欲が減らせる可能性を示す。