食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 私は間違っていた−私たちは脂肪を食べるべきだ、とFast Dietの著者であるMICHAEL MOSLEY博士が言う

I was wrong – we should be feasting on FAT, says The Fast Diet author DR MICHAEL MOSLEY
17 July 2014
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-2695030/I-wrong-feasting-FAT-says-The-Fast-Diet-author-DR-MICHAEL-MOSLEY.html
私は約30年前に医学生だった頃からずっと飽和脂肪は悪いと信じてきた。家族や友人に飽和脂肪は血管を詰まらせ、太ると言い続けてきた。しかし最近Uターンを余儀なくされた。今までの役にたたない脂肪についての助言を謝罪したい。
何故突然変わったのか?
現在の混乱は1953年のアメリカの科学者Ancel Keysの、血管が詰まることについての論文がもとである。Keysは6ヶ国の男性の心疾患による死亡と脂肪の消費量を比べた単純なグラフを示した。たくさんの脂肪を食べるアメリカ人は脂肪を食べない日本人より遥かに心臓発作が多かった。問題は解決した。か?他の科学者がKeysが何故22ヶ国のデータがあったのに6ヶ国を選んだのかを訝り始めた。フランスやドイツのデータを並べると関連が弱まるのだ。実際は英国のJohn Yudkinが指摘したように、砂糖と心疾患の方が関連は強いのだ。しかしYudkinの指摘は非難され捨て去られた。一方脂肪との戦いは流行した。
私は脂肪を減らしていたが太った。皮肉なことに、ベイクドポテトにバターを添えた方が血糖値の上昇が穏やかになることを今なら知っている。急速な血糖上昇はインスリンを分泌させすぐに空腹になる。
卵のコレステロールへの警告も脂肪についての誤解の例だ。コレステロールは時限爆弾だから週に1個以上食べるなと警告された。しかしBMJに発表された研究は卵をたくさん食べることは冠動脈疾患や脳卒中リスクの増加とは関連しなかった。
(いろいろ略)
(飽和脂肪が心疾患と関連しないという)結果はクリームをたらふく食べても良いということではない。例え飽和脂肪による直接有害作用が無くても、カロリーの摂りすぎには有害影響がある。私はバターやヨーグルトや卵や油分の多い魚を食べよう。何年もの間敵だと信じてきたが昔より美味しく感じる。
MICHAEL MOSLEYのダイエットサイト
http://thefastdiet.co.uk/

  • 殺虫剤が3世代の疾患に関連

Pesticide linked to 3 generations of disease
24-Jul-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-07/wsu-plt072114.php
メトキシクロールの経世代影響。PLOS ONE。
といえばMichael Skinner。50年前のメトキシクロール暴露が現在の北米の肥満や疾病の増加に寄与しているかもしれないという。
Pesticide Methoxychlor Promotes the Epigenetic Transgenerational Inheritance of Adult-Onset Disease through the Female Germline
Mohan Manikkam et al.,
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0102091
(SDラットの肥満?恣意的。メトキシクロールの経世代影響については Skinnerのグループ以外からの報告が必要。)

  • アジア人とアルコール

Asians and Alcohol
by Berkeley Wellness | July 24, 2014
http://www.berkeleywellness.com/self-care/preventive-care/article/asians-and-alcohol
Q:なぜアジア人は酒を飲むと赤くなる?それは危険?
A:しばしばアジアンフラッシュと呼ばれる現象で、東アジア(中国、日本、韓国など)の人たちに多い遺伝的変異によりアルコールの肝臓での代謝に問題がある場合におこる。その結果アルコールの有害代謝物であるアセトアルデヒドが酢酸に変わらずに血液や肝臓にたまってしまう。これが血管を拡張させ顔や首、時に全身が赤くなる。頭痛やめまい、動悸、吐き気も生じる。
この種の発赤は重大な健康リスクが高いことの印である。例えば過剰飲酒は血圧を上げるが、赤くなる人ではより少ない飲酒でおこりやすい。食道がんも赤くなる人でリスクが高い。アジア人以外でも赤くなる人はいるがアジア人より軽度で短時間のことが多い。アジア人同様のリスクがあるかどうかは不えみである。
もしあなたがアジア人で飲酒で赤くなるなら、飲酒をたまにのみに制限するか全く飲まないほうがよい。昔は赤くなったが今はそうではないという場合でもリスクは高いので飲酒は制限すべきである。

  • どのシーフードが最も多く燃料を必要とするか?

Scienceニュース
What seafood guzzles the most gas?
By Erik Stokstad 24 July 2014
http://news.sciencemag.org/climate/2014/07/what-seafood-guzzles-most-gas
我々はシーフードを食べるときに燃料について考えることはほとんどないが、水産業における最大の温室効果ガス排出源はディーゼルである。新しい研究で捕まえるための燃料を最も多く使う魚が明らかになった。Fish and Fisheriesに発表された。加工や消費者までの輸送については考慮していないが、通常は少ない。1トン当たりの平均燃料ランキングを示す。
7. サーディンSardines: 71 liters
6. カツオSkipjack tuna: 434 liters
5. ホタテScallops: 525 liters
4. 北米サーモンNorth American salmon: 886 liters
3. ビンナガマグロPacific albacore: 1612 liters
2. ヒラメやカレイSole: 2827 liters
1. エビとロブスターShrimp and lobster: 2923 liters