食品安全情報blog過去記事

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全ての暴露源を考慮したカルボンの安全性評価に関する科学的意見

Scientific Opinion on the safety assessment of carvone, considering all sources of exposure
EFSA Journal 2014;12(7):3806 [74 pp.]. 31 July 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3806.htm
カルボンは天然にいくつかの食品に存在し農薬や香料、飼料添加物、パーソナルケア製品、動物用医薬品としても使用される。異なる分野でのリスク評価の一貫性を改善するため、EFSAはカルボンについて全ての暴露源を考慮して単一のADIを設定することを科学委員会に求めた。科学委員会はd-カルボンには0.6 mg/kg bw/dayのADIを設定した。l-カルボンのADIはエナンチオマーの毒性データが不足していたため設定できなかった。d-カルボンの総暴露量の最大量はADIと同程度の0.6 mg/kg bw/dayと推定された。l-カルボンの総暴露量の最大量はd-カルボンの3倍である。現在のリスク評価を改良するためにいくつかの追加データを勧めた。