食品安全情報blog過去記事

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油回収命令

Oil recall ordered
September 08, 2014
http://www.news.gov.hk/en/categories/health/html/2014/09/20140908_153907.shtml
食品安全センターはChang Guann Co Ltdから油を輸入していたが品質の悪いCG Fragrant ラードオイルは輸入していないHop Hing Oil Factoryに製品回収を命じた。
政府は予防的措置としてリコールを依頼している
Bafang Yunjiの饅頭店が台湾から問題のあるカレーペーストを輸入していて、この店は製品の販売を中止し問題の在庫品は破棄した。
センターが集めた46検体のほぼ全ては検査に合格している
詳細は特集ページで
Substandard Lard Produced in Taiwan
http://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_fst/whatsnew_fst_Substandard_Oil_Produced_in_Taiwan.html
台湾当局の発表は中国語のみ
劣質豬油事件專區
http://www.fda.gov.tw/TC/site.aspx?sid=4093#1
香港によると問題の製品はChang Guann Co., Ltdの製造した「全統香豬油」と関連製品である「合將香豬油 (15 公斤裝 ) 」の2種類のラード
香港ではMaxim's Cakesがパイナップルパンを作るのに問題の「全統香豬油」を使っていた
「地溝油」に定義はなく同定する方法もない。B[a]Pやアフラトキシン、金属などを調べている。台湾当局も同様の方法で調べている
目安としては食用油のB[a]PについてはEUが2μg /kg、中国が10μg /kgの基準を設定している。コーデックスには基準はない。食品安全センターは10μg /kgをアクションレベルとして採用している。
(この値だとごま油にたまに出る)

関連
TAIPEI TIMES
油の検査は基準内、しかし食品には適さない:FDA
Oil tests legal, but not fit for food: FDA
Tue, Sep 09, 2014
http://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2014/09/09/2003599322
Chang Guann Co (強冠企業)の製造した「汚染食用ラード」の検査結果は法的基準を満たすものだった、とFDA審議官Chiang Yu-mei (姜郁美)は述べたが、このことはこの油が食用として認められることを意味するものではない。
汚染油をChang Guannに販売したとされるPingtung County屏東県の企業のオーナーであるKuo Lieh-cheng (郭烈成)はHu Hsin-te (胡信�噐)の工場から油を購入している。Huのリサイクル廃油の3検体は酸価が高く2.7− 3 mg KOH/g脂肪で、B[a]Pは0.9-6.6 ppbで、ブタ成分が極めて少なかった。
アフラトキシンや重金属は検出されていない。ヒ素は0.01-0.02ppm検出されているが基準値の0.1 ppm以下である。
Chinese National Standards 2421-N5069ではラードの酸価は1.3mg KOH/g fat以下と定めている
廃油を含むとみられるChang Guann工場の未精製油はヒ素0.03 ppm、酸価2.3mg KOH/g fat 、B[a]Pは1.1ppbだった。精製後は酸価0..3mg KOH/g fat 、B[a]Pは0.7ppbといずれも規制値を下回っていた。
JAS規格だとごま油やオリーブ油は酸価がそれぞれ4.0 以下,2.0 以下、精製油は0.20 以下サラダ油は0.15 以下)
この結果からは廃油は主にレストランの使用済み油由来と考えられ、噂された皮革工場で捨てられた脂肪、ということはなさそうだ。
(革だとクロムが出る)
昨日の時点で台湾FDAは汚染食用油を購入した企業1248を同定している。
(これは最終製品からは何も出ないだろう・・こういうのは対応が難しい・・どこで線を引くかは政治的問題。ただ健康影響はないだろう。)