食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 血圧へのナトリウムの影響は統計学的に有意ではない

Sodium's influence on blood pressure statistically insignificant
8-Sep-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-09/oupu-sio090814.php
American Journal of Hypertensionに発表されたフランス成人8670人のウェブベースのコホートでの横断解析。BMIと年齢と飲酒は強く関連、ナトリウムは有意ではなく野菜や果物の摂取は血圧の低さに関連、運動は影響なかった。
Relationship Between Nutrition and Blood Pressure: A Cross-Sectional Analysis from the NutriNet-Santé Study, a French Web-based Cohort Study
http://ajh.oxfordjournals.org/content/early/2014/09/03/ajh.hpu164.abstract
(結論が血圧の主要寄与因子は肥満とあって、日本人にほぼ使えない感
インターネットで参加者募集してその後報告してもらうという方法なので基本は全て自己申告。生化学検査などが必要な場合はこの中から選ぶ。インターネットが使えるヒト限定。)

  • ハミルトンでエピペンプロジェクト開始

EpiPen project launched in Hamilton
September 8, 2014 08:00
http://www.chch.com/epipen-project-launched-hamilton/
バーリントンのショッピングモールで昨年12才の女の子がアナフィラキシーショックで死亡したことを受けて、市内の全ての飲食店にエピペンを置くプロジェクトが始まった。
死亡した女の子の母親は「私たちは娘がアレルギーだということは知っていた。乳製品に軽いアレルギーがある。食べられる乳製品は食べ続けていた。昨年、何故アナフィラキシーをおこしたのかわからない」と述べている。

  • 「賢い遺伝子」はとらえどころがない

Natureニュース
'Smart genes' prove elusive
Ewen Callaway 08 September 2014
http://www.nature.com/news/smart-genes-prove-elusive-1.15858
10万人以上の研究でIQの遺伝的変異3つが見つかったがその影響は腹立たしいほど小さい
双子研究からは知能の遺伝については何度も確認されているがそれを特定のDNA変異に結びつける努力は再現性のない結果ばかりだった。本日PNASに発表された研究で106000人のIQやその他の認知機能に関連する遺伝的変異を探した。教育レベルに関連する69の遺伝子変異を抽出しIQテストで平均0.3ポイントに寄与する変異3つを同定した。つまりそれぞれの変異を2コピーづつ持っていると全くもっていないヒトより1.8ポイントIQが高い、ということである。これはあまりにも小さい。
(遺伝子調べるより家族歴をみたほうが正確だったりするのは他の病気でもそう。遺伝子検査は現時点はただの高価な占い)