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加工食品に使用されている糖類の摂取量が増加する傾向 

栄養安全政策課 2014-09-23 
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=25171&cmd=v
2010~2012年韓国国民の糖類摂取量分析結果発表
食品医薬品安全処は国民の総糖類摂取量が 1日総熱量に占める割合がすべての年齢で摂取勧告基準以内であることや加工食品からの糖類摂取量は乳児•青少年の場合勧告基準(*)を越すことがわかったと発表した.
* WHO 摂取勧告基準 : 加工食品からの糖類摂取量が 1日熱量の 10% 未満(2,000kcal 基準 50g 未満)
韓国民の 1日平均総糖類摂取量は 65.3g(‘12年基準, 1日総熱量の 13.4%)で ‘10年対比やや減少したが加工食品からの糖類摂取量は増加した.
韓国民の 1日平均総糖類摂取量 : (’10) 66.6g → (’12) 65.3g
韓国民の加工食品からの糖類摂取量 : (’10) 38.8g → (’12) 40.0g
韓国民は果物 14.4g(22.0%), 飲み物類 13.7g(21.0%), 原材料性食品(農•畜•水産物など) 7.9g(12.1%), パン•お菓子等 6.0g(9.2%), 砂糖及びその他糖類 5.8g(8.9%) などの順序で糖類をたくさん取っている
この調査は 3年間(‘10年~’12年) 国民健康栄養調査の食品摂取量資料を土台に ▲国民の糖類主要摂取源(13分類) ▲年度別, 年令別総糖類摂取量 ▲加工食品からの糖類摂取量を分析した.

〈国民の総糖類摂取量は 1日熱量の 20% 以内>
○国民の 1日平均総糖類摂取量(65.3g)が 1日熱量に占める割合は 13.4%で, すべての年齢で 20% 以下を維持した.
○ 年令別総糖類摂取量は 12~18歳(80.0g)が最も多く, その次は ▲19~29歳(70.9g) ▲6~11歳(69.6g) ▲30~49歳(68.4g) ▲50~64歳(62.6g) の順序だった.
1~2歳は牛乳(14.4g, 27.3%)からの糖類摂取量が一番多く - 3~5歳(12.7g, 21.3%), 6~11歳(12.1g, 17.4%), 30~49歳(15.8g, 23.1%), 50~64歳(20.1g, 32.1%), 65才以上(13.4g, 30.9%)は果物, - 12~18歳(20.7g, 25.9%), 19~29歳(19.2g, 27.1%)は飲み物から糖類を一番多く取っていた. <加工食品からの糖類摂取量は長期増加>
○国民の加工食品からの 1日平均糖類摂取量は 40.0g(全体糖類摂取量の 61.3%)として去る 3年間加工食品の消費量は減少した一方加工食品からの糖類摂取量は増加した.
※ 加工食品摂取量 : ’10年対比 5.3% 減少, (’10) 697.7g → (’12) 660.8g
※ 加工食品からの糖類摂取量 : ’10年対比 3.1% 増加, (’10) 38.8g → (’12) 40.0g –
これはで飲み物類, 加工牛乳及び発酵乳, キャンデー•チョコレート•ガム等からの糖類摂取量が ‘10年対比それぞれ 1.4g(11.4%), 0.6g(23.1%), 0.7g(63.6%) 増加したためと分析される.<乳児, 青少年で加工食品からの糖類摂取量が WHO 摂取勧告基準を超過>
○ 年齢別で見ると加工食品からの糖類摂取量は 3〜5歳(34.7g, 1日熱量の 10.5%), 12~18歳(57.5g, 1日熱量の 10.1%)が WHO摂取勧告基準(1日熱量の 10%)を超過し、 6〜11歳と 19〜29歳(どちらも 9.9%)で WHO 摂取勧告基準に近接した.<性別/地域別/所得水準別で糖類攝取量に差>
○ 性別では男性(69.5g)が女性(61.0g)より糖類摂取量が多く、加工食品からの糖類摂取量は性別にかかわらず増加した.
・男性 ('10)43.9g → ('12)45.5g, 女性 ('10)33.7g → ('12)34.5g
○ 地域別では糖類摂取量は大都市(67.6g)が地方 (59.7g)より多い
○ 所得別では糖類摂取量は上位階層(73.9g)が下位階層(59.3g)より多い
食薬処はわが国民の 1日平均糖類総摂取量は外国に比べてまだ懸念水準ではないが, 子供と青少年の加工食品からの糖類摂取量が増加しているので体系的な糖類低減化政策を推進する計画だと発表した