食品安全情報blog過去記事

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世界心臓デー2014:減塩は命を救う

World Heart Day 2014: salt reduction saves lives
25 September 2014
http://www.who.int/mediacentre/news/notes/2014/salt-reduction/en/
9月29日の世界心臓デーによせて、WHOは各国にWHOの減塩助言を取り入れて塩の過剰使用対策を行うよう要請する。
目標:2025年までに30%減塩
心疾患や脳卒中を含む非伝染性疾患は21世紀の早期死亡の主要因である。WHOは各国政府が2025年までに30%減塩を含む9つの目標からなる「非伝染性疾患削減のための世界的行動計画」を履行するよう支援する。
もし2025年までに30%減塩の目標が達成できれば数百万の命が救われる、とWHOのOleg Chestnov事務局長補(非伝染性疾患と精神衛生)は言う。
塩の摂りすぎは高血圧につながり(あるいは寄与し)心疾患と脳卒中のリスクを大きく上げる。平均すると人々は1日当たり約10gの塩を摂取している。これはWHOの推奨レベルの約2倍である。
WHOの根拠に基づく減塩戦略には以下のものがある
・食品製造業者が製品の塩を減らすような政策や規制
・塩の少ない製品を提供するための企業との合意
・学校・病院・職場・公共施設などで減塩を薦める健康的食環境整備
・製品の塩含量が明確にわかるように表示
・子どもへの食品広告にはWHOの助言を取り入れる
個人や家庭レベルでの対策は以下
・加工食品を購入する際には塩をチェック
・調理済み食品を買うときには塩の少ないものを尋ねる
・食卓から塩の瓶を排除する
・調理の際に加える塩を減らす
・塩の多い食品を食べる回数を減らす
・子どもには塩を加えない食品を多くして味覚を誘導する
ヨウ素添加塩について
ヨウ素欠乏諸国では全ての塩にはヨウ素を添加すべき。