食品安全情報blog過去記事

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連邦保安官は南カリフォルニアの工場から植物性物質kratomを押収

U.S. Marshals seize botanical substance kratom from southern California facility
September 25, 2014
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm416318.htm
FDAの要請により連邦保安官がカリフォルニアのRosefield Management社から500万ドル以上に相当する生のkratom 25000ポンド以上を押収した。
kratom (Mitragyna speciosa)はタイ、マレーシア、インドネシアパプアニューギニアに自生する植物で多くのウェブサイトで向精神作用やオピオイド様の鎮痛作用を謳って宣伝されているが米国では医療用には認可されていない。
Rosefield Management社がインドネシアのC.V. Bali Herbalから輸入していたkratom製品にはモルヒネやその他のオピエートに類似の薬理作用があるアルカロイドが含まれる。Kratomの摂取は呼吸抑制や神経過敏、興奮、不眠、幻覚、妄想、震え、皮膚の色素沈着、吐き気、嘔吐、便秘、重症の離脱症状などの多数の健康上の問題につながる可能性がある。
FDA規制副長官Melinda Plaisierは「我々はkratomを公衆衛生上のリスクとなり濫用の可能性のある植物性物質であると同定した。これはこの危険な製品から人々を守るための対応である」と述べている
(日本語だとクラトンあるいはクラトムで結構ヒットする。栽培してたり。しかし何が「無農薬栽培で安心」なんだか。)