食品安全情報blog過去記事

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アルコールに最低価格を設定することが「何百人もの命を救う」

Behind the headlines
Minimum alcohol pricing would 'save 100s of lives'
Wednesday October 1 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/10October/Pages/Minimum-alcohol-pricing-would-save-100s-of-lives.aspx
Independentが「アルコールに最低価格を設定できないために何百人もの命が失われている」と報道した。このニュースはアルコール一単位当たり40-50ペンスの最低価格を導入した場合のモデル研究に基づく。その研究ではこれが現在の(目玉商品として使うための)「原価割れでの販売禁止」より50倍も効果的だとしている。この統計解析に使われたデータはしっかりしたものである。1ユニットあたり45ペンスを最低価格にすると販売量が23.2%減りこれが1年当たり624人のアルコール関連死の減少になるとした。
「全てのモデルは間違っている、しかし一部は役にたつ」という科学の道理を再確認することに意味があるだろう。この研究は役にたつものの一つのようだ。
2014年にアルコールの最低価格が導入されることはないが政策決定者は人々に選択の自由を与えつつ公衆衛生を守るにはどうするのがよいか、これを含め新しいエビデンスを検討するだろう。