食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 我々は肥満の科学を間違った方法でみているのか?

HealthUnlocked
Are we looking at Obesity Science the wrong way?
JossS
https://healthunlocked.com/healthyevidence/posts/131207974/are-we-looking-at-obesity-science-the-wrong-way?
私自身が肥満なので肥満についての論文や意見には興味がある。
問題なのは多くの政治家や科学者がジャーナリストやセレブ同様、自分の利益のために事態を悪化させているということだ。肥満の真の科学はなにか?
私が言いたいのは入るエネルギーから出るエネルギーを引いたら太る・あるいは痩せるということだ。真実はたくさん食べればどんなものでも太る、という単純なものである。
食品毎にカロリーは違うが、足せばいい。食べる量を減らしたら体重が減った。
ジャンクフードだろうが地中海食だろうが同じ。それなのに我々は何か悪いもの、批判すべきもの、規制すべきものを探し続け明白なことには目をつぶっている。

  • 希望の力

Be Well  The Power of Hope
by John Swartzberg, M.D. | October 02, 2014
http://www.berkeleywellness.com/healthy-mind/stress/mind-body/article/power-hope
私はここしばらくプラセボ効果について書いてきた−プラセボは健康と福祉にとって極めて重要で時に混乱を招く。鍼についての記事では何度も出てくる。
鍼の見かけ上のメリットのうちどのくらいがプラセボ効果なのだろうか?これはほとんど全ての補完代替医療にとって重要な質問であるが、主流の医学にとってもそうである。研究者や医師はプラセボ効果を憎み/愛している。プラセボ効果が出るのは好ましいが治療の効果が全てプラセボであるようなものは欲しくない。
プラセボ効果は治療薬や施術者への信頼や期待があると見られる。これは患者の期待と治療の効果を見分けるのを難しくする。大体どんな治療でもプラセボ効果は10-40%のヒトに見られると推定されている。プラセボは詐欺に使われるのが悪評になっている。
鍼についての論文をいくら読んでもプラセボ効果以外の効果があるかどうかわからない。しかし通常の治療で改善しない患者さんの腰痛などに鍼を薦めることはある。治療に役立つならプラセボ効果を利用するのは有りだろう。

  • 鍼のツボ

The Finer Points of Acupuncture
by Berkeley Wellness | October 01, 2014
http://www.berkeleywellness.com/self-care/preventive-care/article/finer-points-acupuncture
アジアで数千年にわたって行われてきた鍼は近年世界中で科学的研究がなされている。しかし本当に効くのか、効くとしてもどのような状態に、についてはいまだに議論が続いている。単なるプラセボであるという主張から効果があるという主張まで、誰が正しいのだろう?
(長い説明)
鍼の効果に対する期待が結果に影響するのは確実、二重盲検プラセボ対照試験は難しい
基本として普通の治療に反応しない慢性の腰痛などのある人はやってみる価値はあるかもしれないが重要なことは滅菌鍼を使ったよく訓練されたプラクティショナーを選ぶことと(他の重大な病気はないという)医師の診断を受けていること。

  • ワクチンのアルミニウム:あなたが知るべきこと

Aluminum in Vaccines: What you should know
http://www.quackwatch.org/03HealthPromotion/immu/aluminum.pdf
フィラデルフィア子ども病院のワクチン教育センターの報告書
Vaccine Education Center
https://www.chop.edu/service/vaccine-education-center/home.html
他いろいろ資料あり

Casewatch
Martha Grout, M.D., Reprimanded by Arizona Medical Board
Stephen Barrett, M.D.
This page was posted on October 2, 2014.
http://www.casewatch.org/board/med/grout/reprimand.shtml
アリゾナ州で高度医療アリゾナセンターを設立・運営しているMartha Grout医師が、網膜芽細胞腫の18ヶ月の女の子にアミグダリンを投与し呼吸不全で5時間後にシアン化合物中毒で死亡した。Martha Grout医師はホメオパシー医でがんの自然療法をやっていると謳っている。

Whole Foods sued over homeopathic claims
August 27, 2014
http://washingtonexaminer.com/class-action-filed-over-whole-foods-allegedly-worthless-homeopathic-medicine/article/feed/2160181
Whole Foodsのホメオパシーインフルエンザ薬等のオリジナルブランド“365 Be Well”に対して、成分は希釈されていて効果はないのに消費者を騙しているとして集団訴訟
http://www.casewatch.org/civil/whole_foods/herazo/complaint.pdf

  • イタリアの悪徳幹細胞療法を終わらせる道

Natureニュースblog
End of the road for rogue stem-cell therapy in Italy
03 Oct 2014 | 17:05 BST | Posted by Lauren Morello
Posted on behalf of Alison Abbott.
http://blogs.nature.com/news/2014/10/end-of-the-road-for-rogue-stem-cell-therapy-in-italy.html
イタリアの保健大臣Beatrice Lorenzinが10月2日に、政府は昨年約束した議論の多い幹細胞療法へを支持しないと宣言した。専門家委員会の結論に基づくこの宣言は、この治療の開発者であるDavide Vannoniとイタリアの科学者と健康担当部門との2年にわたる苦闘にけじめをつけるものである。この間、たくさんの患者や家族がDavide Vannoniを支持してローマの街をデモしニュースが多く報道された。昨年10月に専門家委員会がこの治療法はインチキだと結論していたが12月に裁判所がこの委員会の法的根拠が違法だと判断し、大臣が今年初めに再度委員会を作って同じ結論に至った。Davide Vannoniの財団は2007年以降80人以上の重症患者、主に子どもを治療したと推定される。
(専門家が見たら明らかにインチキであっても、信じたい患者がいて政治家が政治力を行使すると大きな問題になりうる。他人事ではない)

  • アルコールのがん警告表示:我々はそれが必要か?

シドニーモーニングヘラルド
Warning labels about cancer on alcohol: do we need them?
October 6, 2014
http://www.smh.com.au/lifestyle/diet-and-fitness/warning-labels-about-cancer-on-alcohol-do-we-need-them-20141002-10pb8d.html
西オーストラリア大学と西オーストラリアがん評議会がアルコールのがん警告表示についてどのようなものがベストかを調査した。より若い、教育レベルの高い女性のほうが表示を受け容れられるとした。
人々は適量飲酒は害がないと考える傾向があり、赤ワインは健康によいとすら考えている。これは飲酒にとって都合の良いニュースは受け容れやすく、都合の悪いニュースは大量飲酒者や中毒患者に限られるとみなされる傾向があるためであろう。