食品安全情報blog過去記事

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緑茶の化合物が抗がん剤の効果を改善するかもしれない

Green tea compound may improve cancer drugs
Monday October 6 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/10October/Pages/Green-tea-compound-may-improve-cancer-drugs.aspx
Mail Onlineが「緑茶が新しい抗がん剤開発に役立つかもしれない」と報道した。しかし販売店に駆け込む前に、この研究は緑茶ががんに役立つことを示唆したものではない。そうではなく、研究者らは乳がん胃がんの治療に用いられる抗がん薬ハーセプチンの有効性を緑茶に含まれる化合物であるエピガロカテキン-3-O-ガレート(EGCG)が改善するかもしれないことを見いだした。この研究はハーセプチンを包んで運ぶ新しい方法としてEGCGと組み合わせるナノテクノロジーと呼ばれる技術を用いた。実験室での試験では通常のハーセプチンより抗がん作用が優れていた。これは期待が持てる研究ではあるがまだ開発の初期段階で新たな治療法になるかどうかは保証できない。