食品安全情報blog過去記事

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クラッシュダイエットが「ベスト」であるという主張は間違っている

Behind the headlines
Crash diets 'work best' claim misguided
Thursday October 16 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/10October/Pages/Crash-diets-can-work-claim.aspx
Mail Onlineが「クラッシュダイエットは効果があると専門家が主張する」と報道した。200人の肥満成人を無作為に12週間の極端な低カロリーダイエットと36週間の徐々に体重を減らす方法とに割り付けたオーストラリアの研究を報道したものである。急速減量群の81%が目標とする減量(12.5%以上)を達成し、徐々に減らす群は50%だった。目標を達成した参加者が体重維持ダイエットを3年間行ったがどちらの群も71%は体重が再び増加していた。従ってどのような減量法でも、真の問題は長期にわたる体重維持である。
またこの研究では筋量の減少や栄養不良などの急速な減量による有害影響を捉えていない可能性がある。注意深く監視された上での極低カロリー食事代用法は一部の人にとっては適している可能性があるが、長期の解決法にはならない。
NHSの減量計画は、長期に継続できる体重維持のために、単なる食事療法だけではなく、運動やライフスタイルの変更を組み合わせている。