食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他ニュース等

  • コーヒーの飲み過ぎが男性の受精能力を毀損する

Too much coffee damages fertility for men
20 Oct 2014
http://www.telegraph.co.uk/men/active/mens-health/11172506/Too-much-coffee-damages-fertility-for-men.html
ハワイで開催中のアメリカ生殖医療学会での発表
Massachusetts General Hospitalで2007-2013年にパートナーがIVFを行った平均年齢37才の105人の男性を調べた。1日に2杯以上のストロングコーヒーを飲む男性が父親になる可能性が1/5なのに対して1杯以下の場合は52%。アルコールについては全く飲まない男性より1日22g飲む男性の方が2倍以上父親になる可能性が高かった。カフェインの影響についてはさらに検討が必要。
(写真がコーヒーとチョコチップマフィンで800 Calとあって、それをおやつにしたらダメなんじゃ・・)

  • フランス:パリの遊び場で初めての戸外の公共の場での禁煙

France: First Outdoor Public Smoking Ban in Paris Playgrounds
Maria Khan  October 20, 2014
http://www.ibtimes.co.uk/france-first-outdoor-public-smoking-ban-paris-playgrounds-1470759
Parc de Montsourisの3カ所の遊び場を1年間の試行で禁煙にする
(ついにフランスでも)

シドニーモーニングヘラルド
Bodybuilder Luke Wood died after hospital delays, inquest told
October 20, 2014
http://www.smh.com.au/nsw/bodybuilder-luke-wood-died-after-hospital-delays-inquest-told-20141020-118q2t.html
オーストラリアボディビル選手権で6回優勝したLuke Woodは、腎臓移植手術の11日後の2011年8月31日に35才で死亡した。NSW検視官の月曜日の聴聞では直接の死因は移植後の腹腔内の大量出血に関連する心停止と述べた。病院は救命を試みたが蘇生できなかった。Luke Woodが病院に到着してからCTで原因を突き止めるまで最大4時間かかった。CTは一台しかなく多くの人が待っていた。
ただLuke Woodのタンパク同化ステロイド使用が死亡に寄与したという根拠もある
(写真がある。筋肉隆々・・不健康の証?)

  • 服薬不履行:医薬品試験の苦い錠剤

Science
Nonadherence’: A bitter pill for drug trials
By Kelly Servick 16 October 2014
http://news.sciencemag.org/health/2014/10/nonadherence-bitter-pill-drug-trials
先週中枢神経系治療の臨床試験に関する会議で、研究者らは医薬品開発における重大問題:多くの人が処方通りに薬を飲まない、に取り組むために招集された。
血液の測定から被験者の70%しか従っていないことなどが報告されている。この問題の対策に錠剤にマイクロチップを埋め込むなどの方法が検討されている。
コンプライアンスは一般の患者のほうが臨床試験参加者よりさらに低いはず)

  • ベネズエラの学者にとって、口外することはリスクが高い

For Venezuelan academics, speaking out is risky business
By Lizzie Wade 16 October 2014
http://news.sciencemag.org/latin-america/2014/10/venezuelan-academics-speaking-out-risky-business
Ángel SarmientoはAragua州の首都で8人の患者が原因不明の熱で死亡したことを発見し、警鐘を鳴らした。しかしその警告は聞き入れられるどころかベネズエラの大統領Nicolás Maduroにより「心理的テロ」を行ったとして告発された。Sarmientoは数日以内に国外脱出した。ベネズエラでは中央政府の科学無視が顕在化していて多くの研究者が悩んでいる

  • ジャンクフードは雄マウスの脳により悪い

Junk food worse for male mouse brains
Friday, October 17, 2014
http://news.sciencemag.org/sifter/2014/10/junk-food-worse-for-male-mouse-brains
Homer Simpson(アニメ、シンプソンズのキャラ)や彼と似たような嗜好をもつ男性に新しい心配の種−少なくともマウスと同じ脳を持っているなら。Cell Reportsの研究で両性のマウスに高脂肪ジャンクフード食を与えると雌に比べて雄のほうが炎症性脳障害に感受性が高かった。雌の保護作用はエストロゲンによるようだ。
Hypothalamic PGC-1α Protects Against High-Fat Diet Exposure by Regulating ERα
http://www.cell.com/cell-reports/abstract/S2211-1247%2814%2900808-0?_returnURL=http%3A%2F%2Flinkinghub.elsevier.com%2Fretrieve%2Fpii%2FS2211124714008080%3Fshowall%3Dtrue
(Harlan-Tekladの#88137は高脂肪(42%)なだけではなく飽和脂肪メインで炭水化物はほぼショ糖というもの)

コンシューマーラボ
Product Review: Review of Iron Supplements
Initial Posting: 10/17/14
https://www.consumerlab.com/reviews/iron-supplements-review/iron/
サプリメントの費用には100倍の差
鉛汚染による失格は1検体のみだったが費用は25mgの鉄あたり2セントから2ドル以上まで100倍以上あった

  • 医師は伝統中国医療に効果がない方に賭ける

Natureニュースblog
Doctor bets against traditional Chinese medicine
16 Oct 2014 Posted by David Cyranoski
http://blogs.nature.com/news/2014/10/doctor-bets-against-traditional-chinese-medicine.html
疑わしい伝統的中国医療を、プラクティショナーが自前で効果があることを証明するよう賭けた。賭けの対象は女性が妊娠したかどうかを脈診で鑑別できるという主張である。
中国で伝統的中国医療(TCM)が議論の的になっている。政府は推進する姿勢だが懐疑派は根拠が無く政府はお金をどぶに捨てていると考えている。さらにこの分野の研究には不正が多く漢方薬の材料として絶滅危惧種を使うことにも批判がある。
北京積水病院のAh BaoはTCMの批判派でTCMをしばしば偽物“fake”と呼ぶ。9月13日に5万元を出し、さらに他の人たちからの寄付を集めて10万元の賞金で賭を募集し北京伝統医学大学のプラクティショナーZhen Yangが受けた。Ah Baoはメディアから注目されすぎているとしてNatureの取材は断った。Yangは女性の妊娠を80%以上正確に診断しなければならない。

  • 検疫と旅行禁止がエボラを阻止できるか?

Nature/Scientific American
Can quarantines and travel bans thwart Ebola?
17 October 2014
http://www.nature.com/news/can-quarantines-and-travel-bans-thwart-ebola-1.16172
パンデミック予防対策は米国内で隣の州でも異なり、国レベルではさらに違う