食品安全情報blog過去記事

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リュウゼツランシロップはプラセボ咳レメディと同じ

Behind the headline
Agave syrup no better than placebo cough remedy
Tuesday October 28 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/10October/Pages/Placebo-as-effective-as-syrup-in-treating-coughs.aspx
Daily Telegraphが「プラセボ咳治療は子どもと親の両方に役立つ」と報道した。米国の研究で咳症状のあるこどもはプラセボを与えただけでも改善することがわかった。この研究では2-47ヶ月の119人の子どもの夜間の咳について、リュウゼツランの甘いシロップとプラセボ(風味と色をつけた水)と全く何もしない場合とで2日間の咳について保護者に調査して比べた。全く何もしない場合に比べてリュウゼツランシロップとプラセボ群では咳症状の緩和がみられたがリュウゼツランシロップとプラセボには差がなかった。子どもの症状を評価しているのが保護者であるためこれはプラセボである可能性がある。つまり何かを与えた保護者はそれで子どもの症状が良くなったと感じる。またただの水であっても何かを飲むことが何もしないより咳には良いのかもしれない。
小さい子どもが咳や風邪の時は、温かい飲み物を与えて水分を十分摂らせるのが良いだろう。1才以下の子どもにハチミツを与えてはならない。