食品安全情報blog過去記事

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食品会議は食品依存の根拠を吟味する

Food Conference Explores Evidence for Food Addiction
Wednesday, 5 November 2014
http://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/food_addiction_05112014.html
FSAIの食品安全諮問評議会は本日食品依存について議論する公開会議を開催する。
座長のVeronica Campbellによるとこの会議は一般の人が、食品と健康についての現在のトピックスについて食品安全諮問評議会がどのような作業をしているのかについて知る機会を提供する。栄養や公衆衛生、生理学や代謝健康分野の専門家が議論する。現在はどういう食べ方が健康にどう影響するのかについて矛盾した情報がかつてないほど溢れている。我々の専門家は、食品依存が現実にあるのかあるいは単純に間違った解釈なのかについて一部の神話を否定し事実を提示する
アイルランドの成人の3人に2人は肥満または過体重で、砂糖や脂肪や塩の多い食品を食べずにいるのが難しいのでそれらの食品に依存性があると考えたくなる。しかし特定の食品や成分が濫用される薬物やアルコールやニコチンのような依存性があるという根拠はほとんど無い。Yale Food Addiction Scaleによる食品依存の「診断」は特定の化合物への依存ではなく行動をもとにしている。食品依存よりは「食べることへの依存」のほうが適切であろう。