食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

若年での遺伝毒性発がん物質への暴露:環境化学物質の変異原性影響への子どもの感受性を評価する実験的研究

Exposure to genotoxic carcinogens at young age: experimental studies to assess children's susceptibility to mutagenic effects of environmental chemicals
2014-11-11
http://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2014/november/Exposure_to_genotoxic_carcinogens_at_young_age_experimental_studies_to_assess_children_s_susceptibility_to_mutagenic_effects_of_environmental_chemicals
若い動物の方が成熟動物より環境化学物質の変異原性影響に感受性が高いということはないようだ
特定の化合物群への若齢及び成熟動物のDNA変異感受性を調べた。変異原性影響への感受性が高くなるのは特定の作用メカニズムに依存する。
先の研究でベンゾ(a)ピレンによるDNA変異は若い動物の方が高頻度であることを報告したが今回調べた3物質については差はなかった。
報告書本文英語
エトポシド、シス-ジアミンジクロロ白金(II)(CPPD、シスプラチン)、アクリルアミド、シクロホスファミド(陽性対照
遺伝子変異の頻度と発がん性が必ずしも関連しないことなど。
変異の多い臓器ががんになるわけでもない、というのはこれまでも報告されている。この手の抗がん剤に比べるとアクリルアミドの遺伝毒性ってはるかに弱い。