食品安全情報blog過去記事

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英国が肥満に関連するがんの「最悪の国のひとつ」

Behind the headlines
UK 'among worst' for cancer linked to obesity
Thursday November 27 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/11November/Pages/uk-among-worst-for-cancer-linked-to-obesity.aspx
Daily Telegraphが「英国人は肥満により増加するがんでは世界でも最悪のうちのひとつ」と報道した。これらの見出しは肥満関連がんの率についての国際研究の結果を報道している。研究者らは全体のがん症例と肥満に関連することがわかっている特定のがんの割合を推定した。この推定は肥満によるがんの相対リスクについての既存研究と肥満または過体重の人口集団データを用いた。全体として、世界の成人のがんの3.6%はBMIが高いことによると推定した。英国は男性の4.4%、女性では8.2%が肥満によると推定された。これは米国に次いで二位である。

  • 2012年の高BMIによる世界のがん負担:集団ベースの研究

Global burden of cancer attributable to high body-mass index in 2012: a population-based study
Melina Arnold et al.,
Lancet Oncol 2014 Published Online
November 26, 2014 http://dx.doi.org/10.1016/S1470-2045(14)71123-4
http://press.thelancet.com/BMIcancer.pdf
全世界で、2012年の成人の新たながん(遅延期間10年後の30才以上)のうち481000あるいは3.6%がBMIが高い(25 kg/m2以上)ことによる。女性の方が男性より寄与が大きい(5•4% vs1•9%)。人間開発指数の高い国のほうが寄与率が高い。子宮体がん、閉経後の乳がん、大腸がんが高BMIによるがんの63.6%を占める。
地域では北米と欧州、オセアニアが多い。

  • IARCもニュースとして発表

http://www.iarc.fr/