食品安全情報blog過去記事

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ビスフェノールA(BPA):食品と接触するものへの使用

Bisphenol A (BPA): Use in Food Contact Application
January 2010; March 30, 2012; Updated March 2013; July 2014; November 2014
Page Last Updated: 12/05/2014
http://www.fda.gov/Food/IngredientsPackagingLabeling/FoodAdditivesIngredients/ucm064437.htm
科学的根拠は現在使用が認められているBPAの安全性を支持し続けている

  • HHSメモ

食品と接触するものへのBPA使用の2014年の安全性評価更新
2014 Updated safety assessment of Bisphenol A (BPA) for use in food contact applications.
http://www.fda.gov/downloads/NewsEvents/PublicHealthFocus/UCM424266.pdf
最新のFDABPA評価は2008年に発表され、2009年に「低用量」についての更新を行っている。2011年1月からFDABPA共同新興科学ワーキンググループが新しい試験のレビューを行っていた
更新暴露評価では米国2才以上の成人0.2 μg/kg-bw/day (平均)及び0.5 μg/kg-bw/day (90th パーセンタイル)となった。
2才以下の乳幼児についてはこれまで平均及び90パーセンタイルで(年齢, μg/kg-bw/d): 0-1 才, 0.3, 0.6; 1-2才, 0.5, 1.1と推定していて今回のメモではこれは更新されないがほ乳瓶や乳児用マグのポリカーボネート使用が認められなくなっているため下がっていると予想される。
FDAは多世代齧歯類試験の全身毒性のNOAEL 5 mg/kg bw/dayが適切だと結論した。5mg/kg bw/d以下の用量での研究もレビューしこの値を維持した。MOEは2才未満で4545、2才以上で10000であり、不確実係数として1000(種差の10、個体差の10、亜慢性を慢性毒性に換算する10)より大きい。