食品安全情報blog過去記事

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その他

  • マウスの食事制限によるメリットの背景にあるメカニズムの可能性を報告した研究についての専門家の反応

SMC
expert reaction to study reporting mechanism behind possible benefits of dietary restriction in mice
December 23, 2014
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-reporting-mechanism-behind-possible-benefits-of-dietary-restriction-in-mice/
Cellに発表された論文が酵母や線虫やショウジョウバエやマウスで観察されている食事制限のメリットのメカニズムを提案し、高等生物でも適用される可能性を示唆した。
Exeter大学実験的治療薬Matt Whiteman教授
カロリー制限による寿命への影響はよく知られているがその正確な分子メカニズムはよくわかっておらず、少なくとも一部はミトコンドリアの酸化的ストレス刺激および/または保護が関与すると言われている。ミトコンドリアや細胞、動物、ハエ、線虫に硫化水素を与えるあるいは硫化水素を産生するものを与えると酸化的ストレスや虚血再灌流傷害からの保護作用があることは既に知られている。逆にH2S産生能力を取り除くと逆の効果がある。これらのことから、報告されている結果が驚くべきものだとは思わない。しかしながら医薬品を使わずにカロリー摂取量を減らすことでH2S産生能を刺激するのはもう一つのアプローチになるかもしれない

ABCニュース
Utah Man Hospitalized After Winning Eggnog Chugging Contest
Dec 23, 2014,
http://abcnews.go.com/US/utah-man-hospitalized-winning-eggnog-chugging-contest/story?id=27792905
職場のホリデーパーティーコンテストで1クオート(0.946L)のエッグノッグ(紙パック)を12秒で飲んだRyan Rocheは肺に入って肺炎になり入院。ICUに1日、一般病棟で2日。
(食べもので遊ばないで欲しいな)

  • ニセウォッカは「あなたや友人を盲目にする」とHalton Trading Standardsが警告

Counterfeit vodka can 'turn you and your friends blind' warns Halton Trading Standards
Dec 23 2014
http://www.runcornandwidnesweeklynews.co.uk/incoming/counterfeit-vodka-can-turn-you-8340526
Halton取引基準局はニセウォッカには不凍液やメタノールが含まれることがあり危険であると警告するキャンペーンを行っている

Health Unit calling for mandatory fluoridation in Ontario
Tuesday, December 23, 2014
http://windsor.ctvnews.ca/health-unit-calling-for-mandatory-fluoridation-in-ontario-1.2160368
Windsor-Essex 郡保健部は水のフッ素添加義務化を求める声明をオンタリオ州に送った
City of Windsorは2013年3月にフッ素添加を終了している

  • ピアレビューのレビュー

Natureニュース
Peer review — reviewed
Mark Peplow
22 December 2014
http://www.nature.com/news/peer-review-reviewed-1.16629
10年前にAnnals of Internal Medicine, the British Medical Journal および The Lancetに投稿された1000以上の論文のその後の運命を追跡してピアレビューを評価しようとした。
PNASに発表された結果によると、雑誌は質の悪い論文を却下することは上手だが最も良く引用される論文を取り上げるのは下手である。引用数トップの14論文は全てリジェクトされている。
著者らはカリフォルニア大学の所有する論文とレビューワーの報告データベースを探り、投稿された1008論文のうち62報がこの3つの雑誌で発表されたことをみつけた。リジェクトされた論文のうち757は別の雑誌に最終的に発表された。残り189は大幅に改訂されたか痕跡もなく消え去った。レビュー報告で一般的により賞賛されているものはその後の引用も多い。門番としての役割は概ね良く果たしている。
ただし論文のうち772は編集者によるリジェクトで、つまりレビューされていない。そして最も引用数の多い15論文のうち12がそうだった。これは「彼らは普通でない研究を嫌うのか」という疑問を提示する

Animal-rights activists ramp up campaigns in Europe
Alison Abbott
22 December 2014
http://www.nature.com/news/animal-rights-activists-ramp-up-campaigns-in-europe-1.16637
ドイツとイタリアで霊長類を使う研究をやめるよう活動強化。(写真は十字架に磔にされたサルのぬいぐるみを持ってデモをする人。)
12月20日に約800人のアニマルライツ活動家がドイツMax Planck Institute for Biological Cyberneticsの前でデモを行った。一部は徹夜だった。活動団体SOKO TierschutzのFriedrich Müllnは研究を止めるまで活動を続けるとNatureに語った。
9月にSOKO Tierschutzは研究所で動物係をしていた人がこっそり撮影した映像をウェブに掲載しテレビが実験室での虐待として報道した。予備的調査では動物の福祉に関する系統的問題はないとされた。一方ローマのSapienza大学ではケージに入ったサルの匿名のスマートホン映像がエンターテインメントテレビショーで報道された。

  • どのまな板が最も安全?

Which Cutting Board is Safest?
by Berkeley Wellness | December 23, 2014
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food-safety/article/which-cutting-board-safest
食中毒予防のためには木とプラスチックのまな板のどちらがいい?多分あなたはこういう質問をしたことがあって異なる答えを得たことがあるだろう。あなただけではない、専門家もどれが良いのかについて合意できていない。ある研究では木の方が良いといい別の研究ではプラスチックが良いという。議論は続くがどうすればいい?基本はいつも同じである:どんな素材であろうとまな板は汚染の可能性があり、清潔で良い状態に保つことが大切である
・使ったあとは良く洗って乾かす
・より安全のためには漂白剤で殺菌するのも良い
・ヒビや割れ目のあるまな板は交換
・交差汚染予防のために生肉やシーフードと野菜や果物パンなどは別のまな板を使う
など