食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

ボツリヌス中毒 米国(13): (AK)アザラシ油、大規模クラスター、警告

Botulism - USA (13): (AK) seal oil, large cluster, alert
2014-12-25
http://www.promedmail.org/direct.php?id=3054025
Date: Wed 24 Dec 2014 Source: KDLG [edited]
アラスカ州Bristol Bayのコミュニティで少なくとも25人がTwin Hillsの村で作られた特定バッチの汚染アザラシ油に関連するボツリヌス症のアウトブレイクがあり、州当局が監視している。25人のうち何人かは入院している。2014年12月19日にQuinhagak 村から2人がBethelにやってきてその後Anchorageの病院に運ばれ24日現在まだ自発呼吸ができず呼吸サポートが必要である。他のQuinhagak 村の3人がボツリヌス症の症状で治療を受けており他にTwin Hills とDillinghamの人たちが症状がある。子ども1人も症状があり死亡の危険がある。州疫学部門の感染症プログラムマネージャーのMichael Cooper博士によると、これまで経験した最大規模のボツリヌス症クラスターである。調査の結果Twin Hillsの村で作られた特定バッチの汚染アザラシ油に関連があり検査の結果この油は極めて毒性が高い。実験室の装置で測定できる最大量だった。この件について特異なことは、この油を作っていた家族に予備的調査の結果を示した後でも彼らが食べたり提供したりすることを拒否したことだ、とCooper博士はいう。州は問題の油が販売されていたかどうかについて詳細を知らない。
アラスカでは1950年から2010年の間にアザラシ油によるとされるボツリヌス症アウトブレイクが54件おこっている。