食品安全情報blog過去記事

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ほとんどのがんは「運が悪い」せい?

Behind the headlines
Are most cancers down to 'bad luck'?
Monday January 5 2015
http://www.nhs.uk/news/2015/01January/Pages/Are-most-cancers-down-to-bad-luck.aspx
BBCニュースが「ほとんどのがんは喫煙のようなリスク要因より運が悪いためである可能性がある」と報道した。米国の研究ががんの2/3は無作為な遺伝子突然変異によると推定した。この研究を行った研究者はなぜ組織によってがんリスクがこれだけ違うのかを知りたかった。例えば肺がんの生涯リスクは約14分の1だが脳腫瘍リスクは相当低く166分の1である。この研究では異なる組織での幹細胞の分裂回数をもとに、65%のがんリスクは偶然によると推定した。しかしながらこの数字は39%から81%の間のどこかである。これは非常に大きなエラーマージンであり、65%という数字の信頼性と正確性を減らしている。
全体としてこの研究は我々のがんになるリスクにおけるライフスタイルと遺伝と偶然の相対的影響についてのより明確な考えを与える。しかしどれもある人ががんになるかならないかを予想することはできない。たとえがんの多くがサイコロが悪いからだとしても、がんリスクを減らす証明された方法はある:健康的なバランスの取れた食生活、タバコと過剰飲酒のない活動的なライフスタイルをおくること
(39%と81%というのは95%信頼区間。)