食品安全情報blog過去記事

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バイキングのように食べることが「肥満リスクを減らす」?

Behind the headlines
Can eating like a Viking 'reduce obesity risks'?
Thursday January 8 2015
http://www.nhs.uk/news/2015/01January/Pages/Eating-like-a-Viking-reduces-obesity-risks.aspx
Daily Telegraphが「ノルディック食は過体重になる危険を減らせることを研究が示唆した」と報道した。この見出しは小規模の無作為化比較試験による。試験の半分の人は全粒穀物製品・野菜・根菜・ベリー類・果物・低脂肪乳製品・菜種油・週三回魚のノルディック食、もう半分は食物繊維の少ない穀物製品・バター・魚は少なく、にした。ノルディック食のほうが炎症に関連する128の遺伝子の活性が低く腹部脂肪が少なかった。炎症はある種の有害健康影響を誘発する可能性があるが遺伝子の発現の変化は臨床病態の変化とは同じではない。この研究では遺伝子の変化は臨床上のリスク要因の変化(例えば血圧やコレステロール)とは関連しなかった。しかしながらノルディック食が何らかの保護的影響がある可能性はある−比較的地中海食に似ている。
(もともとノルディック食自体が地中海食を北欧にあてはめた最近のもの。バイキングとは関係ない。北欧諸国によるプロモーション作戦がそれなりに効いているようで流行に飛びつきやすい層がとりあげるようになってきた。)