食品安全情報blog過去記事

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EUメニュー:契約授与、更新ガイダンス

EU Menu: contracts awarded, guidance updated
22 December 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/141222.htm
EUメニューデータ収集計画の一部としてEFSA は食事調査を支援する。現在14ヶ国がこのプロジェクトに参加している。オーストリアギリシャハンガリー、イタリア、ルーマニアスロベニアの6ヶ国が今期新しく参加し、その結果が今月まとまる。ルーマニアスロベニアは成人のデータを集める契約、オーストリアギリシャは子供の、ハンガリーとイタリアは成人と子供両方の契約をした。
EUメニュー計画の目的は、統一した方法とツールを用いて集めた欧州食事摂取データベースの情報を確立することである。これにより、EU各国と地域にわたる食品中の有害物質暴露の可能性をリスク評価者がより正確に計算できるようになる。更新ガイダンスはEFSAのネットワークの先月の年次会議で承認された。
過去5年間EUメニュー計画を指導したDr. Liisa Valsta氏は、「新たな契約と更新ガイダンスはこの計画の2つの大きな歩みを表している。統一した全欧州食品摂取データベースの設立はEFSAの長年の目標の一つであり、私たちは野望の実現に毎年少しずつ近づいている」と述べた。
EUメニューは2005年にEFSAの科学委員会が始めた方法の進化系である。2007年にEFSAは、欧州食品摂取量簡易データベースに含まれる国家食事調査からデータを集め始めた。EUメニュー計画は、3か月から74歳までの全ての年齢集団に及ぶデータの統一とさらなる品質向上を目的としている。

  • EUメニュー方法論に関するガイダンス

Guidance on the EU Menu methodology
EFSA Journal 2014;12(12):3944 [77 pp.]. 22 December 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3944.htm
食事暴露評価に使用される詳細な統一した高品質の食事摂取データの可用性はEFSAの長期的目標である。2009年にEFSAは「全欧州食事調査を考慮し国家食品摂取データ収集のための一般原則」を発表し、「EUメニュー」として知られてもいる全欧州食品摂取調査を開始した。2009年のEFSAのガイダンス、2つのEUメニューの実現可能性予備研究、2つの方法論的計画に基づき、EFSAはEUメニュー方法論を取り扱うために以前のガイダンス文書を更新し、それに従って2020年までに全ての欧州連合加盟国からより統一した食事摂取データの収集を促進する。このガイダンスはEFSAの証拠管理装置(DATA)と助言的機能のあるEUメニュー作業グループが開発し、食品摂取データに関するEFSAのネットワークに支持されている。食品由来ハザードの食事暴露評価で使用されるEU加盟各国間のより統一した食品摂取データ収集のための助言を提供する。食品摂取情報は連続していない2日間を集めるべきである。乳児と子供からデータを集めるのには、コンピューターを使った個人の、あるいは電話インタビュー(CAPI/CATI)で分かった24時間食品日誌法を使用するべきである。その他の年齢集団全てに24時間食事記憶CAPI/CATI法を使用するべきである。記録された食品はEFSAのFoodEx2食品分類システムに従い記述するべきである。短期食品傾向質問事項は、めったに食べない食品の消費と食品サプリメントの摂取頻度に関する情報を集めるのに使用するべきである。参加者の身長、体重、身体活動の程度に関する情報も調査で集めるべきである。