食品安全情報blog過去記事

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新しく販売された殺虫剤に関連する労働者の病気−ダグラス郡、ワシントン、2014年

Worker Illness Related to Newly Marketed Pesticides — Douglas County, Washington, 2014
MMWR January 23, 2015 / 64(02);42-44
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6402a2.htm?s_cid=mm6402a2_w
2014年4月10日、ワシントン州農務省(WSDA)は地元の新聞によりダグラス郡でこれまで報告されていない農薬中毒疑い事故の報告を受けた。同日ASDAはワシントン州保健省に通知し、保健省は調査を行った。またWSDAは翌日検体を集めて残留農薬の検査を行った。この事故ではサクランボ果樹園で働いていた20人が、近所の梨の果樹園で散布された農薬混合物のドリフトにより病気になった。16人が神経、消化管、目、呼吸器などの症状で治療を受けた。農薬混合物はノバルロン、ピリダベン、トリフルミゾール、ミネラルオイル、ホウ素、リン酸を含む。労働者は通知されていなかった。桜の葉やポータブルトイレ、衣服などいくつかの検体から農薬が検出されている。完全個人用防護具を装着していた2人は症状を報告していない。