食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 科学技術選抜委員会のGM規制に関する報告書への専門家の反応

UK SMC
expert reaction to the Science and Technology Select Committee report on GM regulation
February 26, 2015
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-science-and-technology-select-committee-report-on-gm-regulation/
下院科学技術選抜委員会が農業分野のGM技術規制は他の技術と同じような方法で規制すべきと示唆する報告書を発表した
王立学会長Paul Nurse教授
GMに関する議論はあまりにもしばしば神話や誤情報によって妨害されてきた。一般人のみならず規制担当者にとってもそうである。良い議論をするには、イデオロギーとは無縁の、実際の根拠を評価する必要がある。選抜委員会のそのような議論をするときであるという意見は正しい。
バイオテクノロジー生命科学研究評議会(BBSRC)会長Jackie Hunter教授
この報告書はBBSRCの立場を反映する。建設的議論の薦めを歓迎する。
Cambridge大学Sainsbury Laboratory所長Ottoline Leyser教授
私は我々の食品サプライチェーンの安全保障と持続可能性と整合性を確保するために議論の枠組みの作り直しと拡大の勧めを歓迎する。GMに関する議論は過熱していたがこれらの問題をほとんど扱ってこなかった。
Surrey大学分子遺伝学Johnjoe McFadden教授
最近の研究では環境団体のゴールデンライス反対はインドだけで140万生命年の損失を招いたと推定している。委員会の新しい報告書はグリーンピースやその他の環境活動団体にイデオロギーに基づく反対活動を止めるよう正しく要請している。
Sainsbury Laboratory植物科学者Jonathan Jones教授
委員会の結論は議論の余地がない。GM技術が本質的にリスクが高いということはない。
John Innes Centre副所長Mike Bevan教授欧州のGM政策は科学的根拠に基づいてではなく根拠のない恐怖に基づいて決められてきた。政策決定者は感情ではなく新しい性質やメリットも考えて意思決定をすべきである。
EFSAの座長Joe N. Perry教授
この鋭く洞察力のある報告書を歓迎し、多くの知見に同意する。現在の欧州のGM承認の遅れは科学ではなく政治的不合意による。科学的には強力なコンセンサスがある。

Science and Technology Committee - Fifth Report
Advanced genetic techniques for crop improvement: regulation, risk and precaution
Prepared 26 February 2015
http://www.publications.parliament.uk/pa/cm201415/cmselect/cmsctech/328/32802.htm
より少ない資源で、ますます難しい気候条件で、増加する世界人口を食べさせるという大きな課題を解決するためには、使える全てのツールを動員する必要がある。質を高め終了を増やし作物を丈夫にするための進歩した遺伝子技術の使用もツールの一つである

  • エネルギードリンクの砂糖調査に関する専門家の反応

UK SMC
expert reaction to survey of the sugar content of energy drinks
February 26, 2015
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-survey-of-the-sugar-content-of-energy-drinks/
Action on Sugarが英国で販売されている多数のエネルギードリンクの砂糖量についての分析を発表した
Durham大学公衆衛生知識交換講師Amelia Lake博士
この調査の知見は驚くべきことではなく、エネルギードリンクの大量の砂糖だけではなくカフェイン含量についても子どもや妊婦がたくさん飲むものではないことを明らかにする。
現在我々は子どもや若者のエネルギードリンクの利用状況を調べていて、一部の保護者が学校やスポーツの成績を上げるためにあるいは起きていられるよう子どもにこれらの製品を与えていることを示唆する結果がある。これらの製品についての対策の必要性を強調する。
Reading大学ヒト栄養教授Christine Williams教授
私はこの報告を歓迎する。これらエネルギードリンクはそのマーケティングにより若者に魅力的に見える。砂糖だけでなくカフェインも多くそれらは若者のバランスの取れた食生活にとって必要なものではない。
Glasgow大学代謝医学教授Naveed Sattar
エネルギードリンクはしばしば子どもを標的に、健康的で価値あるものとして販売されている。しかし実際には良いことより悪いことのほうが多い。

  • 脳腫瘍と携帯電話の使用に関連はない

NZ SMC
No link found between brain cancer and mobile use
February 26th, 2015.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/02/26/no-link-found-between-brain-cancer-and-mobile-use/
オークランド大学の科学者による新しい研究によると、携帯電話の使用は劇的に増加しているが脳腫瘍の発生率にはそれに見合う増加は見られていない
ニュージーランドの1995年から2010年のがん登録での一次脳腫瘍発生率の傾向を調べたもの。逆に10才から69才の年齢層では年に1%の割合で減少している。減少理由は不明だが携帯電話の使用により脳腫瘍が大幅に増えるということはないだろう。

  • PETAの調査は米国での実験動物の使用が「劇的に」増加したことを発見

PETA study finds 'dramatic' rise in use of lab animals in United States
By Jocelyn Kaiser 25 February 2015
http://news.sciencemag.org/plants-animals/2015/02/peta-study-finds-dramatic-rise-use-lab-animals-united-states
連邦政府が資金を提供している米国の生命医学研究所で使用される動物の数が過去15年間で73%増加した、主にマウスのせいで、とアニマルライツ団体が言う。
(トランスジェニックマウス)