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食品医薬品安全庁、安全なごま油の製造装置の開発及び試演会開催 

汚染物質課2015-02-11
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=26510&cmd=v
ごま油中ベンゾピレン低減化推進
食品医薬品安全処はごま油製造過程で発生するベンゾピレンを最大50%まで低減化できる装置を開発して2月11日デモを開催する。
製造過程中意図的にベンゾピレン含量を高くして該当の低減化装置を設置してごま油を製造したところベンゾピレン検出量が3.2ppbから1.6ppbに減少した。
ベンゾピレン: 高熱処理(300〜600℃)過程で有機物質が不完全燃焼して生成する物質で食品の調理・加工時食品の主成分である炭水化物、タンパク質、脂質などが分解して生成する
ベンゾピレン低減化装置は製造業社のみならず小規模伝統市場内精米所などでも少ない負担で購入して設置できるように、既存施設に追加設置できるように開発された。
開発された装置は洗浄・脱水器、異物除去装置、濾過装置などからなり会社の条件によって選択的に設置可能で、価格は装置の種類によって40万ウォン~250万ウォン程度である。
食薬処は価格差などからにせ物ごま油が流通することを防止するためにごま油真偽判別法も現在開発している。これまで開発された真偽判別法は脂肪酸分析法などがあるが、にせ物ごま油を作る方法が巧妙化していて新しいごま油真偽判別法開発が必要な状況であった。
食薬処はごま油、ポテトチップなど我が国の国民が好んで食べる食品中の製造・調理過程で発生する有害物質23種に対して2018年まで低減化事業を推進している。
まずベンゾピレンに対しては今回ごま油生産装置を手始めに’16年かつおぶし生産装置、’17年炭火焼き物料理装置、’18年生薬生産装置など食品・医薬品中の低減化装置を持続的に開発する予定である。
またアクリルアミドなど残り22種に対しては国民の農・畜・水産物とその加工品の食事調査による実態調査、リスク評価など低減化基盤研究を実行している。
※ 22種: ベンゼン、アクリルアミド、カルバミン酸エチル、生体アミン類、フラン、ヘテロ環状アミン、多環芳香族炭化水素、2-アミノ-3,8-ジメチルイミダゾ(4,5-f)キノキサリン、2-アミノ-3-メチルイミダゾ(4,5-f)キノリン、3-メチルコラントレン、ニトロソジメチルアミン、ニトロソジエチルアミン、ニトロソピロリジン、ニトロソピペリジン、アセトアルデヒド、エチレンオキシド、トリハロメタンホルムアルデヒド、3-MCPDヒスタミン、トランス脂肪、1,3-ジクロロプロパノール(DCP)