食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

動かないライフスタイル−テレビを見ることではなく−が糖尿病リスクを上げるかも

Behind the headlines
Sedentary lifestyle – not watching TV – may up diabetes risk
Thursday April 2 2015
http://www.nhs.uk/news/2015/04April/Pages/Sedentary-lifestyle-not-watching-TV-may-up-diabetes-risk.aspx
Daily Expressが「専門家がカウチポテトは糖尿病になるリスクを増やすと主張する」と報道した。糖尿病になるリスクの高いヒトの研究がテレビを見て過ごす時間が1時間増える毎に2型糖尿病になるリスクが2.1%増える(過体重を考慮した後)という驚く結果を出した。この研究はもともとは糖尿病発症リスクを下げる目的で行われた介入と対照を比べたもので過体重、高血糖及びインスリン抵抗性の3000人が参加した。介入はメトホルミンあるいは食事と運動によるライフスタイル介入である。この研究はもとの試験のデータを用いてテレビを見る時間と糖尿病発症リスクを調べた。全ての群でテレビを見る時間1時間あたり3.4%のリスクの増加がみつかった(過体重を考慮しない場合)。
この知見は研究者らが糖尿病の家族歴や喫煙などの他の要因を考慮していないので信頼性が低いかもしれない。またテレビを見る時間は自己申告なので正確でないかもしれない。
とはいえ運動しないことは糖尿病のみならず一連の慢性疾患の既知のリスク要因である。