食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 市、保健役人は砂糖入り飲料の警告表示を支持

City, health officials back warning labels on sugary drinks
By Nidhi Prakash 4:57 p.m. | Apr. 13, 2015
http://www.capitalnewyork.com/article/albany/2015/04/8565926/city-health-officials-back-warning-labels-sugary-drinks
月曜日のニューヨーク州議会で、市の役人や医療の専門家は、ニューヨーク州で販売される全ての添加された糖を含む飲料に糖尿病や高血圧を含む健康リスクについての警告表示を求める規制を支持した。企業は反対している。
最近の砂糖入り飲料への課税やサイズ制限導入の試みは失敗している。

  • 正しい食生活が強迫観念になるとき

When righteous eating becomes an obsession
Rebecca Charlotte Reynolds / The Conversation | 13 April 2015
http://indaily.com.au/food-and-wine/2015/04/13/when-righteous-eating-becomes-an-obsession/
「ローフード」や「クリーン」「パレオ(原始人)」などのライフスタイルムーブメントに従う人々の間で、特に食品に過剰に集中する正しい食事病Orthorexia nervosaがみられる。
Orthorexia nervosaはアメリカの医師Steven Bratmanが1997年にニューヨーク北部の共同体での経験をもとに造った言葉である。そこには「正しい」食生活をしなければならないという不健康な強迫観念ができていた。
「私は食べもののことしか考えられなかった。強迫観念になっていることに気がついてもそこから自由になるのが恐ろしく困難だった。正しい食生活にすっかりとりつかれていた」
Bratmanの記述は、医学的理由も科学的説明もなく特定の食品群を排除すればより健康になるという多くの食事に関する現代の流行と類似する。
ローフードの実践者は「身体を浄化し免疫を強化する」ローフードを食べて「身体や精神や魂を整える」。「食品の全てのリビングエンザイムを傷つけないよう」食品は決して44℃以上に加熱してはならない。グルテンや乳製品や砂糖は許されない。
「クリーン」も同様でグルテンや乳製品や肉を排除する。ヨガ教室の後で「スーパーフードグリーンスムージー」についての話を耳にしたことがあるかもしれない。
正しい食事病はどれだけよくあるのか?
「正常な」健康的食生活と正しい食事病の境界線は曖昧であるが、定義の一つとしては「健康的に」食べることがその人の人生にとって相当な苦痛になるあるいは負の結果になる、ことがある。パンを一かけ食べると落ち込んだり不安になったり、厳しい食事制限のために自宅以外では何も食べられなくなったりする。そのような行動は本人の精神衛生だけでなく家族や友人との関係にも影響する。
正しい食事病は臨床的に認められた摂食障害ではないが研究者らはいくつかの質問票を開発している。イタリアの研究者らは2005年にORTO-15質問票を開発した。質問には「1日3時間以上食品のことを考えたり心配したりしていますか?」「健康的な食事のルールを破ったときに罪悪感がありますか?」などがある。カットオフ値を40にした場合イタリアの研究者らが正しい食事病の有病率を57.6%、男女比2:1と報告している。カットオフを35にすると21%である。トルコの医師ではカットオフ40で有病率45.5%、トルコのパフォーマンスアーティストで56.4%、スペインのアシュタンガヨガ教師は86.0%と報告されている。
別の質問票Bratman Testを使うとオーストラリア栄養士は12.8%が正しい食事病である。
それは精神疾患か?
正しい食事病はDSM-5には掲載されていない。掲載を求める人もいれば同意しない人もいる。
バランスを保つ
栄養士で過去に過食症だった私からのアドバイス
・健康の専門家だろうとセレブだろうと、その助言に科学的根拠がないなら信頼しないこと
・あなたの人生にとって食が最も大切なものだと考えないこと
なにごともほどほどに。