食品安全情報blog過去記事

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科学的意見

  • 消費者が使用した後のPETを食品と接触する物質‘Coveris’とEnvaplaster'にリサイクルするのに使われるEREMA Basicテクノロジーに基づくプロセスの安全性評価に関する科学的意見

Scientific Opinion on the safety evaluation of the following processes based on EREMA Basic technology used to recycle post-consumer PET into food contact materials ‘Coveris’ and ‘Envaplaster'
EFSA Journal 2015;13(4):4065[15 pp.]. 13 April 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4065.htm
リサイクルペレットで製造した熱成形トレーと容器が、水の包装に使用しない場合、消費者が使用した後のリサイクルPETがEnvaplaster工程では最大90%まで、Coverisでは最大100%まで含まれるとき、このプロセスから得られるリサイクルPETは安全上の懸念とはならない。

  • 食品と接触する物質に使用する酸化亜鉛、ナノ粒子、 [3-(メタクリロキシ)プロピル]トリメトキシシランでコーティングなし及びコーティングした物質の安全性評価に関する科学的意見

Scientific Opinion on the safety evaluation of the substance zinc oxide, nanoparticles, uncoated and coated with [3-(methacryloxy)propyl] trimethoxysilane, for use in food contact materials
EFSA Journal 2015;13(4):4063[9 pp.]. 13 April 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4063.htm
酸化亜鉛、ナノ粒子、 [3-(メタクリロキシ)プロピル]トリメトキシシランでコーティングなし及びコーティングした物質はナノ形態では溶出しないので、安全性評価は可溶性イオン亜鉛の溶出に絞られる。目的通りに使用した亜鉛イオンの入手可能な溶出データは現在の特定移行限度(SML)に従っているが、他の食事由来の暴露と組み合わせると一日一人当たり25 mgの上限を超えてしまう。コーティング形酸化亜鉛の使用には、[3-(メタクリロキシ)プロピル]トリメトキシシランの溶出は0.05 mg/kgの既存SML内であるべきである。

  • ホップの実のメトラフェノンの新規MRL設定についての理由付き意見

Reasoned opinion on the setting of a new maximum residues level (MRL) for metrafenone in hop cones
EFSA Journal 2015;13(4):4078[19 pp.]. 13 April 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4078.htm
ホップ(乾燥)に80 mg/kgのMRLを設定した。消費者の健康リスクをもたらす恐れはない。

  • 使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用される‘PET-M’プロセスの安全性評価に関する科学的意見

Scientific Opinion on the safety assessment of the process ‘PET-M’ used to recycle post-consumer PET into food contact materials
EFSA Journal 2015;13(4):4064[17 pp.]. 13 April 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4064.htm
PET-Mプロセスから得られるリサイクルペットは、ボトルの製造に最大60%まで、また水包装に使用しない熱成形トレーと容器の製造に最大90%まで使用しても安全性の懸念とはならない。

  • 香料グループ評価 25 改訂 3(FGE.25Rev3):化学グループ 31 の脂肪族炭化水素

Scientific opinion on Flavouring Group Evaluation 25, Revision 3 (FGE.25Rev3): Aliphatic hydrocarbons from chemical group 31
EFSA Journal 2015;13(4):4069 [115 pp.]. 13 April 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4069.htm
14物質を評価した。14物質全て、MSDIアプローチに基づいて推定した日常摂取量では安全性の懸念は生じない。

  • 香料グループ評価21改訂5(FGE.21Rev5):化学グループ29と30のチアゾール、チオフェン、チアゾリン、チエニル誘導体

Scientific Opinion on Flavouring Group Evaluation 21, Revision 5 (FGE.21Rev5): Thiazoles, thiophenes, thiazoline and thienyl derivatives from chemical groups 29 and 30
EFSA Journal 2015;13(4):4066[105 pp.]. 13 April 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4066.htm
41物質を評価した。2物質については追加毒性データが必要。残り39物質についてはMSDIアプローチに基づいて推定した日常摂取量では安全性の懸念は生じない。