食品安全情報blog過去記事

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その他

  • Gastroenterologyの特別号が「あなたはあなたの食べるものでできている」を確認

Gastroenterology Special Issue confirms: You are what you eat
27-Apr-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-04/aga-gsi042715.php
米国消化器学会公式雑誌Gastroenterologyが食品と免疫系と消化器についての特集号を出す。内容は炎症性腸疾患、マイクロバイオーム、食物アレルギー、セリアック病など

Diet Pepsi to ditch the aspartame
Bruce Horovitz, USA TODAY 1:47 p.m. EDT April 24, 2015
http://www.usatoday.com/story/money/2015/04/24/pepsi-diet-pepsi-pepsico-aspartame-aspartame-free-beverages-soft-drinks/26297755/
PepsiCo North America Beveragesが金曜日にアスパルテームフリーダイエットペプシを発表した。アセスルファムKスクラロースで甘くした製品を8月から販売する。新しいものの味は前のものと変わらないだろうとペプシは言う。新しいダイエットペプシの缶には大きな文字で「今やアスパルテームフリー」と書かれる。ペプシの副社長Seth Kaufmanはダイエットペプシの利用者の最大の懸念はアスパルテームを除くことだった、と電話インタビューで答えた。我々は消費者の意見を聞いている。
ダイエットペプシは1964年に導入され、当時はサッカリンが使われていた。1983年にアスパルテームになり2013年にアスパルテームアセスルファムKブレンドに変更された。

  • クラフトのマカロニ&チーズが色素をやめる

Kraft Mac & Cheese Shedding the Dyes
By THE ASSOCIATED PRESSAPRIL 20, 2015
http://www.nytimes.com/aponline/2015/04/20/us/ap-us-kraft-mac-and-cheese.html
2013年3月に食品活動家Vani Hariが始めたChange.orgでのクラフトへの色素を排除するよう求める署名集めで365000が集まった。クラフトは来年末までには合成香料、保存料、合成色素を使わないマカロニ&チーズ製品を売るという。パプリカとアナトーとターメリックで色をつける。
(どちらも安全性が向上するわけではないが)

ScienceSHOT
'Tom and Jerry syndrome' causes seizures in old cats
By Emily DeMarco 27 April 2015
http://news.sciencemag.org/health/2015/04/tom-and-jerry-syndrome-causes-seizures-old-cats
マウスやラットは超音波域でコミュニケーションをするので猫はそれを聞くことができるようになったと考えられている。新しい研究によるとこの高音感受性の高さが一部の高齢猫の発作を誘発することが示唆された。猫の音誘発性発作についてJournal of Feline Medicine and Surgeryに報告された。15才以上のBirmanに多い。

  • GMOの危険:全てあなたの頭の中?

The Danger Of GMOs: Is It All In Your Mind?
April 27, 2015 3:36 AM ET
Tania Lombrozo
http://www.npr.org/blogs/13.7/2015/04/27/402482753/the-danger-of-gmos-is-it-all-in-your-mind
Trends in Plant Scienceの論文について、心理学の教授が語る

A Letter to Dr. Oz from a PhD Microbiologist
Posted by Alex B. Berezow
http://www.realclearscience.com/blog/2015/04/open_letter_to_dr_oz_from_phd_microbiologist_109195.html
TV番組のホスト、本の著者、そして「アメリカのドクター」として、あなたは比類なく強力で特権的な地位を持っている。あなたの影響力をうらやましいと思っていることを認めなければならないだろう。私はもっと多くのアメリカ人が、魔法の治療法ではなく、生命医学研究の複雑さと微妙さに魅了されることを望むが、残念ながらそうはなっていない。でも私はそれを続ける。
私が手紙を書いているのは10人の医師らがコロンビア大学の職を終わらせるよう署名した手紙へのあなたの反論について深く懸念しているからである。あなたが名声を守ろうとするのは理解できるがあなたの反論は手紙に提示された科学的倫理的問題に何一つ答えていない。あなたの発表は人格攻撃と誤謬だらけだ。そのような反論のしかたは科学者を名乗る者のすることではない。
(以下具体的指摘)
そんなことをして恥ずかしくないのか?

FOXニュースでは
少なくとも1000人の医師はDr. Ozは辞めるべきと言う
At least 1,000 doctors say Dr. Oz should resign
By Tanya Lewis·Published April 27, 2015
http://www.foxnews.com/health/2015/04/27/at-least-1000-doctors-say-dr-oz-should-resign/
医師のためのソーシャルネットワークSERMOによる調査に4月24日4時までに回答した1300人の医師のうち、57%はコロンビア大学の職を辞任すべき、4%は医師免許を取り上げるべき、22%は辞職して医師免許を剥奪すべきと回答した。何もしなくていいと答えたのは18%。

Homeopathy on the NHS to be reviewed
By Laura Donnelly, Health Editor 27 Apr 2015
http://www.telegraph.co.uk/news/health/news/11566362/Homeopathy-on-the-NHS-to-be-reviewed.html
リバプール NHSが、医師や科学者のグループから患者の利益とならない治療法にお金を無駄に使っていると批判されたためレビューすると言う。
最近の推定ではNHSはホメオパシーに年に300万ポンドを使っている。
The Good Thinking Society
http://goodthinkingsociety.org/
NHS Homeopathy Legal Challenge
http://goodthinkingsociety.org/projects/nhs-homeopathy-legal-challenge/

  • がんが治る?何故虚偽の宣伝が危険なのか

The Cure for Cancer? Why False Claims Are Dangerous
Joanna_Montgomery(がん患者)
Posted: 04/27/2015
http://www.huffingtonpost.com/joannamontgomery/curing-cancer-the-danger-_b_7143504.html
2年前、私は善意の(しばしばそれほど善意でもない)人々に、私にがんの「治療法」を話すことを控えて欲しいと書いた。その記事の前提は、重い病気とつきあっている私達の多くは、治療法について聞くことを歓迎する場合もあるかもしれないが、個人の選択を否定されたりあなたのやっていることは間違っていると言われたくはない、ということだった。
先週健康に関する有名人Belle Gibsonの、健康的な食生活でがんを治したというのは嘘だということが発覚した。彼女は余命数ヶ月と診断された全身に転移のある脳腫瘍を食事とホリスティックレメディだけで完治させて昔よりさらに健康になったと主張していた。実際にはがんなどではなかった。虚偽の主張をしただけではなくベストセラーアプリも販売し本も出版した。
私は転移のあるがんと3.5年つきあっていてこれまでたくさんの「治療法」を試してきた。でもただ一つの方法だけに頼ることはなかった。
がんと診断された最初のころ、私は熱心な各種がん治療法宣伝者の総攻撃にあった。
「がんはアルカリにすれば撃退できる」「大麻油で治る」「ターメリックががん細胞を殺す」「化学療法より乳香がいい」「砂糖を食べなければがんは死ぬ」
こんな「治療法」のリストは長くなる一方だった。がんと診断されたら魔法の治療法を探したくなる。そして最後の時間とお金が無くなるまで全てのものを試し続けるだろう。
私はできるだけのことをした。化学療法剤を何種類か、臨床試験に参加、手術、食事の変更、アルカリ水、ヒマラヤのシーソルト、闇で売られている大麻油も買った・・・。鍼やレイキやアロマセラピーもやりネガティブな考え方をやめた。それら全てをやりつつどれかひとつに賭けたりはしなかった。専門家の意見を聞き続けた。
Gibson氏の主張を聞いてどれだけのがん患者が標準治療をやめ、そして死んだかを調べるのはおもしろいかもしれない。そのような状況では彼女のしたことはHIV陽性を知りながらそれを知らせずに針を共有したり保護のないセックスをしたりする人と同じである。それは多くの国で犯罪とみなされている。
言葉には力がある。恐怖は私達をもろくする。私達は自分自身に対してですら、何を言うかに気を配らなければならない