食品安全情報blog過去記事

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Conjugated Linoleic Acid (CLA)
by Berkeley Wellness | April 27, 2015
http://www.berkeleywellness.com/supplements/other-supplements/article/conjugated-linoleic-acid-cla
共役リノール酸(CLA)は多価不飽和脂肪酸リノール酸から生じる脂肪酸のグループで天然に肉や乳製品に含まれる。サプリメントはひまわり油や紅花油から作られる混合物のCLAを含み通常動物由来食品に含まれる割合と違う。CLAは減量用と宣伝されているがヒト試験の結果は一貫せず最も良いものでも減量効果は小さい。ヘルスカナダの2010年の報告ではCLAが減量に役立つという根拠は不十分と言っている。
観察研究ではチーズのような高脂肪乳製品からのCLA摂取と一部のがんのリスク削減を関連づけているがサプリメントでそのような影響があるかどうかはわからない。また炎症の増加やHDL減少、インスリン反応性低下などの有害影響の可能性が指摘されている。動物では肝障害を誘発する。我々の立場は、CLAサプリメントは摂らないように。天然にCLAを含む食品を食べるのは問題ない。

  • カバカバ

Kava-Kava
by Berkeley Wellness | April 27, 2015
http://www.berkeleywellness.com/supplements/article/kava-kava
カバカバ(あるいは単にカバ)は南太平洋の島々で医療用や儀式用に使用されてきた。Piper methysticumの根から作った粉末のカプセルや液体抽出物が販売されている。2010年のコクラン共同計画による系統的レビューでは「プラセボに比べるとカバ抽出物は不安症状の治療に効果があるが現時点ではその効果の大きさは小さいようだ」と結論している。よりしっかりした大規模試験が必要である。
欧州で10年以上前に、原料にカビ汚染があった可能性のある、カバの使用に関連した重大な肝障害−少なくとも4人が肝臓移植を必要とした−があり、その後欧州とカナダで販売が禁止された。FDAは当時肝臓関連リスクについての消費者助言を発表したが販売禁止にはしなかった。
我々の立場は、カバのリスクはあるかもしれない利益を上回る。不安や睡眠障害などがあるのならカバを摂るより医師に相談すること。