食品安全情報blog過去記事

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大幅な更新が食品摂取データベースを強化する

Major update boosts food consumption database
28 April 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/150428.htm?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_content=feature&utm_campaign=20150429
EFSAは23加盟国の約10万人の個人の食事記録を含む食品摂取データベースの大幅な更新を完了した。
EFSAが集めた食品摂取データは食品に存在する可能性のあるハザードのリスクを評価するのに重要な役割を果たす。食品中の化学物質濃度や生物の存在に関するデータと結び付け―これらもEFSAとその協力者が集めたものである―リスク評価者がそのハザードの消費者暴露を計算できるようにした。新しく追加したデータは全人口集団をカバーするよう改善した。以前は不十分だった乳幼児集団のデータを現在6ヶ国が提供している。子供(3-10歳)と青年(10-18歳)に関するデータを提出した国も14 から19 、12 から 19にそれぞれ増えている。高齢者のデータを提出した国の数も9から15の約60%劇的に増加している。より新しい調査の成人集団のデータは6加盟国から提供されている。
EFSAの暴露評価チームのリーダーであるDavide Arcella氏は述べた:「これらの新しい追加調査はEFSAのデータのパワーをかなり高めた。広範なEU加盟国からより多くのデータを入手し、より正確な分類体系と結び付けて、さらに良いより精緻な暴露評価を実行可能にした。」最新の一連データは摂取パターンをより正確に報告することを可能にしたEFSAの食品分類及び記述システムであるFoodEx2のアップグレード版を用いて集められた。
Arcella氏は付け加えた:「より複雑になると同時に、新分類システムでは新しく発生した傾向を考慮している。たとえばエネルギードリンクは10〜15年前には一般的ではなかったが、今や広く消費されており、FoodEx1には存在しなかったがFoodEx2にはこれを反映した区分がある。
新データは既にEFSAのカフェイン評価の準備作業に使用されている。また、今年最終化される予定のアクリルアミドに関するEFSAの科学的意見の暴露評価や、ビタミンとミネラルの食事摂取基準に関する進行中の作業にも使用されている。食品摂取データベースの更新は、EFSAの目標である、直接国と国とを比較し欧州全土の傾向を同定できる食品摂取データプールを作ることへの最新の進歩である。この計画の主な柱は、EU全域の収集方法を調整する目的の、EFSAのEUメニュー計画である。EFSAが集めた全てのデータの貯蔵庫としてEFSAは唯一の科学的データ倉庫も設立した。食品摂取データベースは、データ倉庫のインタラクティブダッシュボードとエクスポートを用いて発表された初のデータセットである。
EFSAの包括的欧州食品摂取データベース
http://www.efsa.europa.eu/en/datexfoodcdb/datexfooddb.htm