食品安全情報blog過去記事

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オリーブ貿易

Trade in Olives
25/05/2015
http://www.codexalimentarius.org/roster/detail/en//c/288200/
最近のムンバイのオンライン記事でオリーブのコンテナがオリーブの保存溶液の塩の含量の違反により税関で差し止められていることを伝えている。記事には国の基準とコーデックスの基準が引用されている。
コーデックスを理解する
コーデックスのテーブルオリーブ基準は2013年に国際オリーブ評議会(IOC)基準と整合するよう改訂された。この二つの基準は国際オリーブ取引の際の参照基準とみなせる。処理済みオリーブについては最小塩化ナトリウム(塩)含量はどちらの基準でも5.0%で、他のオリーブについてはさらに高い(ナチュラルオリーブ6%;脱水オリーブ8%)。殺菌処理済みナチュラルオリーブの最小塩含量はGMP準拠で殺菌して微生物汚染を封じ込めているので塩の含量が他の種類のものより少ない。そのような場合貿易相手は最も適切な包装用塩水の物理化学的性状を双方で決める
(問題の記事
40-60 containers of olives held up; Self-declaration for imported foods
http://www.fnbnews.com/article/detnews.asp?articleid=37190§ionid=1
塩の濃度が高いのは健康上良くないので別の方法で微生物管理をしたいという要請に、インドの基準がこたえられないという話。HACCPによる管理と基準値による管理を並行させるにはインドのリソースは不足している。基準値は便利だけれど思考停止のもとでもあり)