食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 間違った乳がん警告は健康に負の影響

False breast cancer alarm has negative impact on health
27-May-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-05/uoc-fbc052615.php
Annals of Family Medicineに発表されたコペンハーゲン大学の新しい研究によると、「あなたは乳がんかもしれない」と言われることの心理的ストレスは、それが後に間違いだと判明しても非常に大きいかもしれない。研究者らはスクリーニングの精度の改善を要求する。
マンモグラフィースクリーニングで何か悪い兆候があってその後、それが間違った警告でがんではないと告げられた女性は、間違った警告の数年後でも最初のメッセージに影響されてストレスと鬱の兆候を示す。
間違った警告は減らさなければならない。乳がんで死亡する女性1人に対して200人が間違った警告をされている。マンモグラフィーの悪影響が効果を上回っているかどうかについての議論を検討しても良いだろう。

  • 疑わしいライム病「治療法」がウェブに増殖している、研究が発見

Spurious Lyme disease ‘cures’ proliferate on web, study finds
Tuesday, May. 26 2015,
http://www.theglobeandmail.com/life/health-and-fitness/health/therapies-available-online-raise-concerns-over-lyme-disease-cures/article24617431/
インターネットでは根拠のない非正統的ライム病の治療法が宣伝販売されている。
自分の尿を飲む、磁石療法、幹細胞移植、皮膚を通過して光線を当てることで細菌を排除すると称する13000ドルの装置など。Clinical Infectious Diseasesに6月15日に発表された研究の紹介記事。

  • もし我々がそれをさせるなら、GMO科学者は世界を飢餓から救うことができたのに

Newsweek
GMO Scientists Could Save the World From Hunger, If We Let Them
By Tom Parrett / May 21, 2015
http://www.newsweek.com/2015/05/29/gmo-scientists-could-save-world-hunger-if-we-let-them-334119.html
「遺伝子組換え食品について、あなたは完全に間違っている」という表紙の記事
“YOU ARE TOTALLY WRONG ABOUT GENETICALLY ALTERED FOOD.”

  • 抗生物質代用品が細菌との軍拡競争を活性化する

Antibiotic alternatives rev up bacterial arms race
Sara Reardon  27 May 2015
http://www.nature.com/news/antibiotic-alternatives-rev-up-bacterial-arms-race-1.17621
補食性微生物から有害重金属まで、自然は感染症治療の新しい方法をインスパイアする
Alexander Flemingがペニシリンを産生する真菌を発見してから80年以上経ち、研究者らは新しい感染症対策を探すために自然を探求している。
開発中の抗生物質はごく僅かで、過剰使用により耐性菌が生じるため「我々は変える必要がある」Glaxo¬SmithKlineの抗菌薬部門長Stephen Bakerは6月2日にニューオーリンズでの米国微生物学会年回でいくつかの抗生物質代用品について話す
他の細菌を食べる細菌、抗菌性ペプチド、ファージ、遺伝子編集酵素ガリウムや銀などの金属など

  • 研究が遺伝子検査の欠陥を明らかにする、結果はしばしば矛盾する

Study reveals flaws in gene testing; results often conflict
05/27/15, By Marilynn Marchione, The Associated Press
http://www.dailynews.com/health/20150527/study-reveals-flaws-in-gene-testing-results-often-conflict
遺伝子検査を改善する大型官民プロジェクトの最初の報告書が、遺伝子検査は多くの人々が信じているようなしっかりしたものではなく、一部の人は疾患リスクについて間違って心配だと助言され一方別の人は安心だと間違って言われているという欠陥がある。
研究者らは、この研究は消費者が遺伝子検査について注意する必要があることを示した、という。
現在数十もの企業が各種疾患リスクを測定すると称する遺伝子検査を販売している。一つの検査では250ドルで乳がんリスクに関連する20の遺伝子をチェックするという。しかし全ての遺伝子変異が同じではない。あるものは大きくリスクが上がりあるものはほんの僅かで一部は全く影響しない。そしてほとんどのものはどのくらい意味があるのかわからない。これらの謎を解き患者により良い情報を与えるため、数年前に米国政府は世界中の研究者の遺伝子についての知見を集めるデータベースClinVarを作った。大学や企業など300以上のラボが参加した。水曜日にワシントンでの学会でこのグループが最初の報告をし、NEJMにオンライン発表した。
これまでのところこのプロジェクトでは約23000の遺伝子の172000の変異を追跡している−存在することがわかっている数百万のうちのごく一部であるがよく知られたものも含む。これらの変異のうち118000以上が疾患リスクに影響があり、11%は1つ以上のラボで解析されていて比較できる。これらのうち17%についてラボによる知見の解釈が異なっていた。少なくとも415の遺伝子変異について、例えばリスクを下げるために健康な乳腺や卵巣を切除するなどの医学的意志決定を変える可能性のある異なる解釈がされていた。
この問題はほとんどの人が考えているより大きい。そしてこれは患者を傷つける可能性がある。

ClinGen — The Clinical Genome Resource
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMsr1406261?query=featured_home
Curating the Way to Better Determinants of Genetic Risk
Elizabeth G. Phimister, Ph.D.
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMe1506276

  • パラセタモールチャレンジに警察が警告

Guardian
Police issue warning over paracetamol challenge
Wednesday 27 May 2015
http://www.theguardian.com/society/2015/may/27/police-warning-paracetamol-challenge
市販の鎮痛薬を過剰使用することを薦める、致死的な可能性のあるソーシャルメディアの挑戦「パラセタモールチャレンジ」について警察と学校が保護者に警告を発表した。
FacebookInstagramでシェアされているこのチャレンジでは少なくとも1人のAyrshireの学生が入院した。
昨年はアルコール飲料の早飲みゲームNeknominateで5人が死亡したと信じられている