食品安全情報blog過去記事

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2014年第四四半期残留農薬報告書

2014 Results and Reports
Quarterly Reports
Report published 25 June 2015
http://www.pesticides.gov.uk/guidance/industries/pesticides/advisory-groups/PRiF/Latest+results+and+reports/2014_Results_and_Reports.htm?wbc_purpose=basic.rss%3fatozletter
30食品952検体を調べ、MRL超過は20検体だった。
塩化ベンザルコニウムと塩化ジデシルジメチルアンモニウムがまだ問題となっている。EUの新しいMRL 0.1 mg/kgが2014年11月4日から発効している。従って11月4日以前に集めた検体にはデフォルトのMRL 0.01 mg/kgを適用し、11月4日以降の検体には0.1 mg/kgを適用している。
それとは別にARfD超過で検討しているのがリンゴのクロルピリホス
EUクロルピリホスのARfD 0.005 mg/kg bw/dがヒトデータを考慮せずに決めているため、JMPRのARfD 0.1 mg/kg bw/dを使うとARfD以内になる。
他にブドウのエテホン、ブドウのラムダシハロトリン、レタスのジチオカルバメート、オレンジのジチオカルバメート、オレンジのイマザリル、オレンジのクロルピリホス、ナシのクロルピリホスでARfD超過による評価が行われている。いずれも健康への影響はありそうにない。ジチオカルバメートについてはジラムのARfDで超過するが使用農薬が特定できればそのARfDを使うと問題ないと評価。