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砂糖入り飲料が「何十万人も」殺している、と研究が推定

Behind the headlines
Sugary drinks killing 'hundreds of thousands', study estimates
Tuesday June 30 2015
http://www.nhs.uk/news/2015/06June/Pages/Sugary-drinks-killing-hundreds-of-thousands-claims-study.aspx
Independentが「砂糖入り飲料が世界中で毎年184000人の成人を殺している、と研究が言う」と報道した。これは世界の摂取量をもとに砂糖入り飲料に関連する死亡のモデルを作った研究者らの警鐘である。彼らは砂糖入り飲料を、砂糖入り炭酸飲料、フルーツジュース(100%ジュースではない)、甘いアイスティー、スポーツまたはエネルギードリンク、自家製砂糖入り飲料、と定義した。モデルには国の調査による砂糖入り飲料の摂取量を用い、BMIと糖尿病リスクと、BMIに伴う心疾患・がん・糖尿病への影響を検討した。
その結果砂糖入り飲料は世界で糖尿病により133000、心疾患で45000、がんで6450人の成人の死亡の原因であると推定した。英国では年1316人とされ、成人100万人あたり約30人である。
ほかのどのようなモデル研究でもそうだが、この結果は入手できるデータと推定からなり正しいかもしれないし正しくないかもしれない。従って実数ではなく推定であるとみなすべきである。それでも砂糖入り飲料を避けることはカロリー摂取量を減らす一つの方法である。虫歯リスクも減らす。