食品安全情報blog過去記事

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食品添加物としての酸化ポリエチレンワックス(E 914)の再評価に関する科学的意見

Scientific Opinion on the re-evaluation of oxidised polyethylene wax (E 914) as a food additive
EFSA Journal 2015;13(6):4145 02 July 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4145.htm
酸化ポリエチレンワックス(OPEW)は一部の果物の表面処理にのみ、必要量(quantum satis)認可されている。SCFは食品添加物として評価しADIを設定できないとした。EFSAのCEFパネルは食品と接触する物質として評価しTDI を1 mg/kg bw/dayに設定した。ANSパネルはOPEWは食品中では安定とみなし、ラット90日試験からNOAEL 800 mg/kg bw/dayと考えた。遺伝毒性はない。慢性毒性試験がないこと、生殖毒性試験が限られていること、重要な90日試験のデータが入手できないことからADIを導出するにはデータが不十分だと考えた。平均推定摂取量は0.001—0.03 mg/kg bw/day、高摂取群で0.03—0.18 mg/kg bw/dayである。最も多い摂取量での安全性マージン(MoS)は4 400であり、安全上の懸念にはならない。