食品安全情報blog過去記事

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電子機器スクラップリサイクル施設から親が持ち帰ったことによる暴露による子どもの鉛中毒の調査

Investigation of Childhood Lead Poisoning from Parental Take-Home Exposure from an Electronic Scrap Recycling Facility — Ohio, 2012
MMWR July 17, 2015 / 64(27);743-745
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6427a3.htm?s_cid=mm6427a3_w
2010年6月、1才の男の子と2才の女の子が定期スクリーニングで血中鉛濃度が18 µg/dL と14 µg/dLと高いことが発見された。医師が報告しシンシナティ保健省の子ども鉛中毒予防計画が家庭の鉛リスクを評価した。父親が電子機器のスクラップとリサイクル会社で働いていてブラウン管を壊していた。彼は個人用防護装置をつけずに働いていて家に帰って子どもと遊んでいた。家族によると彼の髪の毛にはしばしば目に見えるダストがついていて、子ども達は髪に触っていた。父親の血中鉛濃度は25 µg/dLだった。鉛リスク評価では家の床に目に見える鉛のダストを検出していたが鉛塗料は検出していない。その後父親は仕事を辞め、子どもの血中鉛濃度は三ヶ月で8.7 µg/dL および 7.9 µg/dLに低下した。
2012年にNIOSHが上述の事象とは無関係に問題の施設の健康ハザード評価をしていくつかの改善点を指摘している。