食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

ワクチンへ躊躇:予防接種計画にとって増大する課題

Vaccine hesitancy: A growing challenge for immunization programmes
18 August 2015
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2015/vaccine-hesitancy/en/
予防接種のカバー率を上げようとする国々にとって、ワクチンを拒否したり遅らせたりする人々がますます大きな課題となってきている。世界的には5人中1人の子どもが命を救う定期予防接種を受けておらず、ワクチンで予防できる病気で毎年150万人の子どもたちがいまだに死亡している。
WHOによるゲスト編集された雑誌Vaccineの特別号で、専門家が予防摂取率が上がらないことへのワクチン躊躇の影響とその対応策をレビューしている。ワクチン躊躇とは安全なワクチンが提供されているのにそれを拒否したり受けるのを遅らせたりすることを指す。
この問題は複雑で文脈に依存し時代や場所やワクチンにより様々である。間違った情報や安心感complacency、利便性、信頼などに影響される
ワクチン躊躇に寄与する要因
ワクチンの安全性への懸念は関連があるが多くの要因の一つでしかない。例えばワクチンで不妊になるといった神話に基づく負の信念、間違った情報、不信、影響力の大きいリーダーの影響、費用、地理的障壁、などもある。これら全てに有効な万能薬はない。
ワクチン躊躇は高所得国だけの問題ではなく世界中の問題である。
ワクチン躊躇に影響する要因は障害としても推進力としても働く。例えば教育レベルの高さは必ずしもワクチン受容と結びつかない。針への恐怖ですらワクチン拒否の要因であり、WHOは痛みの緩和についての声明を2015年9月に発表する。
(嘘情報には明確な害がある。でもメディアも個人もいいかげんな情報を発信し続け、注意することを批判したりする。言論の自由?)