- グリーン怖がらせ問題
The Green Scare Problem
By Matt Ridley Aug. 13, 2015
http://www.wsj.com/articles/the-green-scare-problem-1439506952
フラッキングや農薬やGMO食品などについて安全のためにという大義名分で警鐘を鳴らし続けることは危険な遊びである
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- 漫画家Michael Leunigが反ワクチン漫画でワクチン接種義務化をファシズムと比較
Cartoonist Michael Leunig compares mandatory vaccination to fascism in anti-vax cartoon
August 19, 2015
http://www.news.com.au/lifestyle/health/cartoonist-michael-leunig-compares-mandatory-vaccination-to-fascism-in-anti-vax-cartoon/story-fneuzlbd-1227490002397
人気のあるオーストラリアの漫画家が、予防接種を受けていない子どもは保育所では預かれないという提案をしたビクトリア政府をファシストと比べてソーシャルメディアの怒りを買っている。彼は4月には予防接種を受けさせる母親を批判した漫画を書いている。
ScineceInsider
Has U.S. biomedical research on chimpanzees come to an end?
By David Grimm 18 August 2015
http://news.sciencemag.org/plants-animals/2015/08/has-biomedical-research-chimpanzees-come-end-0
新しい米国の魚類野生生物局の規則で要求されているチンパンジーでの侵襲的研究許可申請がゼロだった。この数字はチンパンジーでの生命医学研究はストップした−あるいはストップするところだということを意味する。再開されるかどうかは不明である。
サウスウエスト国立霊長類研究センターの所長Robert Lanfordによると現在センターの129頭のチンパンジーでは研究は行われておらず、最近のプロジェクトであるB型肝炎薬の試験は締め切りに間に合うよう早く終わらせた。「もしこれらの申請手続きをしなくてもいいのならいくつかのプロジェクトをまだやっていただろう。」センターはAIDSなどの研究に動物を使えるようにしてある。Lanfordは認可申請がなかったことは驚くべきことではない、という。どんな申請でも動物愛護団体に注目され、認可されるかどうかも不明で、誰も最初のケースにはなりたくないだろうから。
チンパンジーでの行動研究への影響は不明だが、活動家が有害だと定義すれば−髪を切ったり血液検査をしたりすることでも−規制される可能性はある。
- 天津爆発場所の化学物質−専門家の反応
SMC NZ
Chemicals at Tianjin explosion site – expert reaction
August 18th, 2015.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/08/18/chemicals-at-tianjin-explosion-site-expert-reaction/
天津での大爆発の真の原因は現時点では謎のままだが、化学の専門家が事態を推測する
先週木曜日午前3:30頃(NZT)一連の爆発が起こり大きな被害が出た。最新ニュースによると114人死亡70人不明である。最初の報告ではそこに保管されていた有害物質にはシアン化ナトリウム(NaCN)、トルエンジイソシアネート(TDI)、炭化カルシウム(CaC2)が含まれる。
SMCは以下の専門家のコメントを集めた
Massey大学公衆衛生研究センターDeborah Read准教授
天津倉庫にどのような有害物質や化学防護対策があるのかはまだ不明である。これまで有害物質として三つの名前(NaCN、TDI、CaC2)が挙がっているが、いずれも吸入すると呼吸困難になり致死的になる可能性がある。
NaCNは酸や水に接触するとシアン化水素ガスを発生する。シアン化水素は人体の酸素利用能力を阻害し、特に脳、心臓、肺に影響して速やかに死につながる可能性がある。
CaC2は水に触れると炎とともに爆発する。皮膚、目、気道に対して腐食性があり肺水腫を引き起こす。
TDIは目や気道に刺激性があり喘息や肺水腫を引き起こす。
さらに炎により他の有害化合物も生じているだろう。火傷やガラスや破片による怪我以外に生存者には呼吸器に影響が出るだろう。近所の住民は目のかゆみや呼吸や心理学的影響があるだろう
- カエルは農薬の脅威に対して速やかに防御を装備する
Natureニュース
Frogs mount speedy defence against pesticide threat
Natasha Gilbert 18 August 2015
http://www.nature.com/news/frogs-mount-speedy-defence-against-pesticide-threat-1.18197
アメリカアカガエル(Lithobates sylvaticus)は汚染環境暴露後たった一代で耐性を装備することができることが先週ボルチモアで開催された米国生態学会で発表された。
レンセラー工科大学の生態学者Rick Relyeaらはペンシルベニア北西の農業地帯近傍に住むL. sylvaticusがカルバリル耐性であることを2013年に発見した。実験室での結果からは農地の遠くに住むカエルの胚や卵は農薬耐性ではないが、低濃度の農薬に暴露されると速やかに耐性になる。その後別の種のカエルHyla versicolorも同様にカルバリル耐性にスイッチできることがわかり、カルバリル耐性カエルは同時にマラチオンにも耐性だった。
- ピアレビュー偽装で64論文取り下げ
Natureニュース
Faked peer reviews prompt 64 retractions
Ewen Callaway 18 August 2015
http://www.nature.com/news/faked-peer-reviews-prompt-64-retractions-1.18202
大手科学雑誌社Springerが、内部調査の結果ピアレビュー詐欺が発見され10雑誌から64論文を取り下げると発表した。
いくつかの他の大手雑誌社でも同様のことが発覚し取り下げられている。
出版社の副社長William Curtisによると内部調査のきっかけは雑誌の編集長がピアレビューワーの連絡先におかしな点があることに気がついたことである。実在する研究者の名前にインチキの電子メールアドレスが使われている、といったものである。
ピアレビュー偽装が問題となるのは特に著者がピアレビューをする人の候補を指名できる場合である。さらに第三者企業がシステムとして関与している場合がある。