食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • PubPeerの秘密が明らかに:議論の多いウェブサイトの創設者が正体を現す

ScienceInsider
PubPeer’s secret is out: Founder of controversial website reveals himself
By Jennifer Couzin-Frankel 31 August 2015
http://news.sciencemag.org/scientific-community/2015/08/pubpeer-s-secret-out-anonymous-founder-controversial-website-reveals
3年間匿名だったPubPeerの創設者、41才の神経科学者Brandon Stellが告白した。サイトの改善と拡大のために募金を求める決定をして発表した。他にRichardおよび George Smith兄弟が共同創設者であるが彼らは名前のみを発表した。
(裁判も抱えているし影響力が大きくなったこともあるしで責任者が匿名のままでは建設的対話が難しいのだろう)

NatureはQ & A形式
Pioneer behind controversial PubPeer site reveals his identity
http://www.nature.com/news/pioneer-behind-controversial-pubpeer-site-reveals-his-identity-1.18261

  • 噛み返そう:議会ではなく州政府に力を与えてオーストラリアの町にフッ素を添加するキャンペーン

Bite Back: Campaign to get fluoride in Australian towns, with push to give power to state governments to decide instead of councils
August 29, 2015 11:00pm
JANE HANSENThe Sunday Telegraph
http://www.perthnow.com.au/news/bite-back-campaign-to-get-fluoride-in-australian-towns-with-push-to-give-power-to-state-governments-to-decide-instead-of-councils/story-fnii5s3z-1227504305787
Sunday Telegraphが1000人以上の人口のある全ての町の水にフッ素を添加するためのBite Backキャンペーンを開始した。州政府が水にフッ素を入れられないために豪州全体で数万人の子ども達が虫歯になり痛みや屈辱に苦しんでいる。過激な反フッ素活動家のロビー活動が功を奏して、虫歯対策に安全で有効なフッ素の水への添加を阻んでいる
このキャンペーンの一環として、反フッ素活動家やセレブが宣伝している無責任な神話−フッ素で知能が低くなる、自閉症骨粗鬆症やがんになるといった−も打ち砕く。Sunday Telegraphは先に「予防接種をしないなら保育園へは行けない」キャンペーンを成功させている。

コンシューマーラボ
Product Review: Vitamin E Supplements, Cream, and Oil (Including Tocopherols and Tocotrienols)
8/28/15
https://www.consumerlab.com/reviews/vitamin_e_supplements_cream_oil_tocopherol/vitamine/
検査の結果全てのビタミンEサプリメントが同じではないことがわかった−含まれる物質の種類と量が大きく異なる。例えばある製品には天然に存在する各種トコフェロール類とトコトリエノール類が全て含まれていたが別の製品には「ナチュラル」と表示されているもののほぼαトコフェロールしか含まれない。

  • ドイツ対科学

WSJ
Germany Versus Science
Aug. 27, 2015
http://www.wsj.com/articles/germany-versus-science-1440719613
ベルリンが米国-欧州貿易協定をGMO食品を拒否することで脅かす
ドイツのGMO禁止を支持する自称消費者団体の「食品民主主義」「有害除草剤を過剰に使わない、有機農法による持続可能な食糧生産」という主張がEUを含めた世界中の科学的評価とはかけ離れた貿易の「保護主義」の理論的根拠を提供している。
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  • 幹細胞療法は合法か?

Is Stem Cell Therapy Legit?
by Keng Lam | August 31, 2015
http://www.berkeleywellness.com/healthy-community/health-care-policy/article/stem-cell-therapy-legit
幹細胞とがんについて特に関心のあるUC Davis の准教授Paul Knoepfler博士は、Knoepfler 研究室幹細胞blogを通して人々に合法的幹細胞研究についての情報提供と根拠のないリスクの高い幹細胞療法について警告している。Knoepfler博士は「幹細胞:あるインサイダーのガイドStem Cells: An Insider's Guide」の著者で幹細胞移植を巡る倫理的問題と規制について検討している。Knoepfler博士へのインタビュー。
詐欺的幹細胞クリニックが増加し一般の人々が医療ツーリズムで騙されていることに懸念している。
(Knoepfler博士はSTAP細胞騒動の時に大活躍していたことが印象的。もし彼が日本語のニュースを読めたなら若返りが可能になるだの言った最初の記者会見でダメ出ししただろうに。それはインチ幹細胞療法業界にとってものすごく嬉しいことでまともな研究者なら最大限に注意を払うことなので。)

  • 自助努力の教祖で自己啓発提唱者のWayne Dyer(ウエイン・ダイアー)、75才で死亡

Wayne Dyer, self-help guru and motivational speaker, dies at 75
August 31, 2015
http://edition.cnn.com/2015/08/30/us/wayne-dyer-death/
http://www.nbcnews.com/news/us-news/self-help-pioneer-dr-wayne-dyer-dies-75-n418556
2009年にリンパ性白血病と診断されていた
ポジティブシンキングでなりたい自分になれると主張して本もたくさん書いている。邦訳もある。白血病もブラジルの霊能力者"John of God." による遠隔psychic surgery(霊能力手術?)で治そうとしていたようだ

statements of philosophy
Oregon medical board
http://www.oregon.gov/omb/board/philosophy/Pages/Statements-of-Philosophy.aspx
キレート療法
Adopted October 2013
http://www.oregon.gov/omb/board/philosophy/Pages/Chelation-Therapy.aspx
重金属中毒以外へのキレート療法には根拠がなくリスクがある。キレート剤を投与して尿検査を行っている業者があるが標準的診断治療基準に合致しない