食品安全情報blog過去記事

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その他

nature
Cancer immunotherapy pioneer wins prestigious Lasker Award
Dina Fine Maron  08 September 2015
http://www.nature.com/news/cancer-immunotherapy-pioneer-wins-prestigious-lasker-award-1.18340
Scientific Americanの記事
James Allisonのインタビュー
がんの免疫療法の提案は1909年のPaul Ehrlichに始まる。彼は抗体を使うことを考えていた。Allisonらの方法はチェックポイント封鎖と呼ばれる、T細胞の活性化にブレーキをかけている分子を標的にしてT細胞を活性化するもの。

ScienceInsider
Polio resurfaces in Mali and Ukraine
By Leslie Roberts 8 September 2015
http://news.sciencemag.org/health/2015/09/polio-resurfaces-mali-and-ukraine
ウクライナの南西で2例のポリオが報告されて1週間後、9月7日にマリの幼児でポリオが確認されたためエボラで荒廃した西アフリカ諸国に高度警戒。二つのアウトブレイクに関連はないがどちらもいわゆるワクチン由来ポリオウイルスが原因。政治情勢が不安定なウクライナの子どもの予防接種率は約50%と低くリスクが高い。原因が野生だろうがワクチン由来だろうがいずれも対応は同じで速やかに予防接種を行うこと。

  • 医薬品学会で30人が「中毒」

30 ‘poisoned’ at drugs conference
Wednesday, September 09, 2015
http://www.irishexaminer.com/world/30-poisoned-at-drugs-conference-352818.html
ドイツのホメオパシーラクティショナーの集団中毒事件続報
中毒になったのは29人の男性と女性1人。症状は妄想、呼吸困難、動悸、痙攣。検査の結果ドイツが昨年違法に分類した幻覚薬物2C-Eが検出された。
使用した人たちはこの物質について知らされていなかったのではないか。
警察はこの薬物の使用が集団実験なのかどうか調べている。現時点では逮捕者はいない。
ドイツヒーリングプラクティショナー学会Association of German Healing Practitionersはこの件には距離を置いている。学会はこの会合を組織したのが誰かわからないしそのようなイベントは許されない、と声明を発表した。「Handelohの会合は代替医療の専門性のイメージを著しく傷つけた。そのような行為は自然療法の精神にそぐわず、倫理と法の両方に背くものである」

  • ハインツはASAへの苦情で「ヘルシー」ベビービスケットの広告を中止

Heinz pulls ads for 'healthy' baby biscuits after complaint to ASA
Rebecca Smithers and Mark Sweney
Wednesday 9 September 2015 00.01 BST
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2015/sep/09/heinz-pulls-ads-asa-healthy-baby-biscuits
ハインツは、健康キャンペーン団体が広告監視機関に申し入れた苦情により、砂糖入りのベビービスケットを「ヘルシー」と宣伝することを止めるのに合意した
ハインツは7ヶ月以上の赤ちゃん向けにビスケットを「理想的な健康的スナック」と宣伝していたが、健康キャンペーン団体はこの製品には100gあたり24gから28gの砂糖が含まれるのでヘルシーではないと主張していた。ASAはこの件は非公式に解決したので完全調査は行っていないと言う。

  • フッ素議論は虫歯の原因に焦点を変えるべき

Fluoride debates should switch focus to cause of tooth decay
September 9, 2015  Dr Steven Lin(シドニーの歯医者)
http://www.smh.com.au/lifestyle/diet-and-fitness/fluoride-debates-should-switch-focus-to-cause-of-tooth-decay-20150908-gji62b.html
私達はディナーパーティーではセックスと政治と宗教の話はしないこと、という黄金則を知っているがこれにフッ素を加えるべきかもしれない。オーストラリアの多くの水にフッ素が添加された60年代と70年代以降、もう50年も激しい議論が続いている。政治の左右同様、主張は過熱し固い信念がある。しかしその情熱の影で子ども達の虫歯はまだ流行中である。何故だろう?我々は間違ったことを一生懸命やっているからだ。
(中略)
水道水のフッ素に賛成だろうが反対だろうが虫歯の原因と一緒に戦おうではないか。

  • マンガで学ぶゲノム編集

http://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/genome-editing/genome-editors.html
マンガ?
(こんな軽々しくゲノムを編集している世界で、GM作物のみ難癖つけられる)

Beset by losses, Vancouver Island mothers push for fentanyl antidote
August 17, 2015
http://www.theprovince.com/health/beset+losses+vancouver+island+mothers+push+fentanyl/11296203/story.html
成人の子どもを薬物依存で−しばしばたった1錠のフェンタニル錠剤で−失った母親のグループが、悲しみをバネに保健政策の変更を求める運動をしている。オピオイド類の解毒薬であるナロキソンを簡単に入手できるようにするよう要求。ヘルスカナダは病院での使用は安全だとしているがより広範なアクセスについてはレビュー中で18ヶ月以上かかるだろう。

  • 強力な薬物K2が東ハーレム地域に影を投じる

K2, a Potent Drug, Casts a Shadow Over an East Harlem Block
By NICHOLAS CASEYSEPT. 2, 2015
http://www.nytimes.com/2015/09/03/nyregion/k2-a-potent-drug-casts-a-shadow-over-an-east-harlem-block.html?_r=1
合成大麻と呼ばれるK2がニューヨーク市のホームレスの間で広く使われている。K2はハーブと各種化合物の混合物で1ドルか2ドルと食品より安くストリートで販売されている。大麻の方は約5ドルである。
すぐ近くのブロックではセレブシェフの高級レストランが高価な料理を売っている。
K2はスパイスやAK-47やScooby Snax等と呼ばれる各種製品と同様ニューヨーク州では違法であるが、製造業者が禁止された薬物をすぐに別のものに変えるので逮捕は少ない。議会は合成大麻や薬物代用品として販売される全ての物質を禁止する法律を導入しようとしている。